高級住宅地にぴったりの、トップクラスの設備とサービスが見もの
駅の周囲は、渋谷区の一角らしい名だたる大企業の事業所が入ったビルが林立していますが、高級住宅地という一面も持ち合わせています。資産家のほか、世界各地から集まった外国人が住むエリアが目立つ点も、独特の雰囲気を周辺に与えています。小規模ながら商店街が古くから存在しており、それぞれの店に常連客が連日のように押し寄せています。
バスの乗り場は駅の出入り口のすぐそばにはおかれていません。ただし、近くを走る井之頭通り沿いに停留所が設営されており、京王バスグループが路線を運行しています。ただし2010年から区営のコミュニティバスが発足しており、駅の近くの西原児童遊園地のそばに乗り場が新設されました。
代々木上原駅は、小田原線のすべての列車が停車する駅です。発着駅である渋谷駅と、京王井の頭線が乗り入れる下北沢駅の中間に位置しており、乗り換え可能な駅とは多少の距離がありますが、地下鉄千代田線の発着駅であるという大きな特徴があるため、それらの欠点はほとんど問題視されていません。
もっとも発着駅であるとはいえ、新百合ヶ丘駅方面からの直通電車がこの駅を経由して千代田線内に乗り入れているため、ハブ駅といった位置づけをされることが非常に多いです。千代田線内では、過半数の駅が何らかの路線との乗り換えができるため、利便性にかけては申し分ありません。
このような用途の多さから、代々木上原駅の利用率は上がっていく一方です。1日あたりの乗降客数を振り返ると、小田原線側では2007年に21万人を、千代田線側では同年に22万人を突破しています。最近も利用人数の増加はストップする兆候が見当たりません。
代々木上原駅の周囲は住宅地が多く、住み心地の優れたエリアですが介護施設などはまだ数が多いとは言えない状況です(土地の確保といった問題がかかわっている可能性があります)。しかし各鉄道会社の駅が密集しているエリアのため、数キロ距離を広めに設定して探すと、すぐに施設は見つかります。ただしよその駅のほうが最寄り駅になることが多いですが。施設の大半を占めているのは介護付き有料老人ホームであり、次いで住宅型有料老人ホームとなりそうです。23区内にふさわしい、最高級の介護設備やサービスを受けられることはいうまでもありません。