昔ながらの住宅街。利用料も少し高めの施設が多いのが特徴
時代の変遷を経て現在もなお、高級感や先進性の漂うエリアとしてステイタスを維持しており、若い世代の間でも好ましいイメージを持たれているほどです。比較的新しいイメージとしては、20世紀の末くらいから「ラーメン店が多い街」として発展しています。元気な高齢者にとっては、食べる喜びをたっぷりと味わえる街になりそうです。
駅の周囲の利便性は申し分ありません。昔ながらの商店街もありますから、高齢者の買い物や散歩にも適しています。またバス乗り場やタクシー乗り場が近年改良されたため、待ち時間を過ごしやすいというメリットが生まれました。関東バスと西武バスが乗り入れており、区内各地に快適に移動させてくれます。
中央線・総武線と丸ノ内線、どちらを使っても新宿に楽に行ける点はかなりの利点でしょう。中央線に関しては、快速と通勤快速が停車する駅のため、東京駅方面に向かうにしても、高尾駅や八王子駅方面に向かうにしても比較的短時間で行けることになります。また、丸ノ内線は山手線の圏内を一周するような形で運行されていますから、都心を移動したいときはとても役に立つはずです。
この駅の利用者は10年以上前から一貫して増加しています。JR側についてはそれほどの伸びではなく、横ばいに近い状態ですが、メトロ側となると減少した年はほとんどありません。1日平均の乗降客数は、2006年に初めて15万人を突破し、2013年には16万人を大きく上回る伸び方を示しました。
杉並区は、高齢化のスピードが多少激しいエリアだといわれています。そのためもあって行政が主導する介護施設がずいぶん前から活躍していますが、まだ需要に追い付いているとは到底言えない状態です。
そこで、荻窪駅の周辺で施設探しをする場合は民間の老人ホーム・高齢者専用住宅にも高い関心を持つことが推奨されます。また、中野区や三鷹市のような少し遠めのエリアの施設にも注目したほうがよいでしょう。ロケーションの影響があるせいか、すごくコストが安くなる施設はなかなか見つかりにくいのが現状です。それでも、月額使用料が15万円前後に抑えられるチャンスがある施設であれば多少は出てきます。
このあたりの施設の特徴は、都心でありながら緑地に恵まれていたり、建物の豪勢さや居住空間の広さが出色だったりと、23区内であることを忘れたくなるような条件を備えていることが多い点でしょう。よく見学して、納得できる施設決定をしていただきたいものです。