高級住宅街の代名詞!?介護施設も高めの相場で検討を

周囲は高級住宅地の典型のように語られるエリアですが、駅の入り口付近も瀟洒な噴水や整ったイチョウの並木道が、来る人の視線を釘づけにします。高級住宅地の住民の生活を支えるにふさわしい商業施設は、駅の東口に固まっています。
また、バスターミナルが駅前に発達しており、東急バスがすべての路線を管理しています。中には渋谷駅を最終目的地とする路線もあります(この駅の場合、バスを使っても東横線を使っても渋谷に行きやすいというメリットがあります)。
この駅は東急東横線と目黒線が乗り入れています。隣の多摩川駅から日吉駅までは、ふたつの路線が重複しており、いずれの駅も利用者が多いことで有名です。逆の方向を向くと、大井町線に乗り換えられる自由が丘駅に降車可能です。ちなみに大井町線への乗り換えに関しては、目黒線を使った場合でもふたつ先にある大岡山駅で降車すれば実行できます。
ここで田園調布駅の利用率をチェックしてみましょう。東横線側に関しては、かなり安定しています。1日平均の乗客数は21世紀に入ってからずっと12000人台をキープしています。目黒線に関してはゆるやかな増加傾向がみられます。2001年に初めて4000人を突破し、2007年には5000人台に乗りました。
大田区の高齢化率は23区内でも高いほうにカウントされています。高齢者福祉は最重要課題のひとつで、特別養護老人ホームのような施設の整備は急ピッチで進められています。待機中の高齢者の解消は少しずつ進んでいるわけですが、完全なる解消を成し遂げるにはまだ相当の年月がかかりそうです。つまり、民間の施設へ入るという選択肢を持つことは大切です。
大田区の場合、わりと安めの施設が多いことで評価されていますが、田園調布駅の周辺で探す場合は多少よそのエリアと比べて高めに感じられるかもしれません。有料老人ホームについては、住宅型の場合も介護付きの場合もその傾向があるようです。それでも、月額のコストが15万円以内に収められるチャンスがある施設はありますし、新規開園の計画も浮上しています。特にグループホームの増加が顕著ですから、認知症と診断されているなら軽症のうちに見学を行って検討するほうがよいでしょう。