家庭的な雰囲気を常に失わない施設ばかりが散見されます
駅を取り囲む施設は、公的機関・大型の商業施設・金融機関の支店・医療機関・教育機関・有力企業の事業所など都市の中心地にふさわしい顔ぶれです。駅前まで出てくればほしいサービスや物資の大半はまとめて手に入るでしょう。
バスターミナルの手入れも行き届いており、神奈川中央交通グループが手がける路線が数十本運行されています。幹線道路に関しては、東名高速道路の秦野中井インターチェンジがいちばんよく使われているかもしれません。もっとも県道の704号線や705号線があり、これらの使用頻度もまた安定して高いものとなっています。
2012年から、秦野駅は区間準急が停車する駅から外されています。しかしもともと、準急・急行・快速急行がすべて停車する駅だったため、その変化で大幅なダメージを被ったわけではありません(それに上り方面に向かうときなら、3区間離れた伊勢原駅から区間準急の対象駅が連続します)。
乗り換え用の駅については、2区間離れた新松田駅で降りるとJRの御殿場線への乗り継ぎを実行できます。また厚木駅や海老名駅まで行くとJRの相模線に乗り換えられるというメリットにあずかれます。
秦野駅の利用率は、1990年以後に入ると大きな変化が起こらなくなりました。1日ごとの乗降客数は、この四半世紀を通して40000人台前半を記録しています。この10年くらいは、その前の時期と比べて若干利用率が上がり気味で、2013年には初めて43000人を超過しています。
秦野駅の周囲の介護施設は、小田原線の沿線の基準に照らすなら「数が多い」ほうだとはいえないかもしれません。とはいえよその地域と比べるとじゅうぶんに戸数や多様化などの面で健闘しています。施設のタイプに限っては、介護付き有料老人ホームが大半を占めているという特徴がありますが。
少しずつ施設の方向性がばらけているため、各施設からよく話を聞いて判断することが大切ですが、アットホームな暮らし向きをモットーとしているところが多いという共通点があります。入居後の満足感については安心してよいでしょう。