今世紀に入ってからお買い物やお出かけが便利になりました

東京都西部に所在する、西多摩郡日の出町。
南北を青梅市とあきる野市に挟まれるように位置しています。
特にあきる野市とは、経済上の関係が以前から深いことで知られています。
西部を中心に町内の半分以上が山林地帯で占められており、市街地は東南端をメインに発展してきました。
20世紀から林業が繁栄した地域で、現在もヒノキやスギを材料とした製材業が有名です。
青梅市との境界線をまたぐようにそびえる日の出山は、町内を代表する観光名所。
今では、年間を通して見物客が訪れる山になりました。
秋になると、紅葉が見事な景色をつくり出します。
また元旦は、日がのぼる光景を目当てに訪れる登山者が少なくありません。
町内には、比較的新しく誕生した観光施設もあります。
20数年前に発見されたつるつる温泉は、町内西部の大久野地区に足を運んでいただくとご利用できます。
また、中曽根康弘元首相がかつて愛用していた別荘が、今世紀に入ってから一般開放されることになりました。
この別荘は日の出山荘と呼ばれており、現在は公園化されています。
故ロナルド・レーガン元アメリカ大統領や、ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連書記長といった世界の名だたる政治家との会談に使用された邸宅でした。
大久野地区には、幸神神社という由緒正しい神社があります。
この神社は70年以上前に国から天然記念物に指定されたシダレアカシデの古木が見ものです。
ちなみに普段のお買い物については、2007年に開業したイオンモール日の出が便利でしょう。
現在の日の出町に鉄道は開通していませんが、あきる野市内にあるJR五日市線の駅を日常的に使っている町民が多いです。
路線バスについては、西東京バスグループのサービスをご利用できます。
西東京バスは、町営のコミュニティバスの運行業務も担当しています。
幹線道路については、首都圏中央連絡自動車道のインターチェンジがご利用可能。
また、都道31号線もよく使われている車道です。
日の出町の人口は平成に入ってから伸び悩んでいましたが、今世紀に入ると再び順調に成長しています。
2023年の調査では人口1万6,409人、高齢化率は36.3%となっています。
日の出町では、以前から特別養護老人ホームや介護老人保健施設のような公的な介護施設が多くて人気がありました。
もっとも昨今は、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅を中心に民営の施設が増加しており、住民にとっては選択肢の幅が広がる結果となっています。