静かな住宅地や、農地のそばで介護を受けられます
駅の周囲は静謐な雰囲気に支配された住宅地や農地などが続いており、派手な街並みを期待する向きには推奨しにくいかもしれません。その分、老後を自分のペースで過ごしたい向きや、都会の喧騒から解き放たれたいという願望を持つ向きには、満足度が高いエリアになる可能性が高そうです。もちろん、生活する上で不自由を味わわされる恐れなどはありません。必要な設備の大半が、少し歩けば手に入るエリアであることは間違いないからです。
柴崎駅は、京王本線の管内で比較するととても地味な駅に含まれます。駅舎がかなり小規模につくられていますし、快速列車や急行列車などは一切停車しません。しかし隣のつつじヶ丘駅では快速・区間急行・急行が停車しますし、3区間離れたところには特急まで入れてあらゆる列車に乗車できる調布駅が待ち構えています。調布駅では、京王相模原線への乗り継ぎも難なく実施できてたいへん便利です。
なお、発着駅である新宿駅までの間に登場する主要な乗り換え駅を探すと、明大前駅と下高井戸駅がよい候補となるでしょう。前者では京王井の頭線に、後者では東急世田谷線への乗り継ぎが実現するからです。
柴崎駅の利用率は、驚くほど安定しています。この駅の1日当たりの乗降客数の推移をさかのぼると、約30年前から17000~19000人の間で小さな変動を繰り返すのみであることがひと目でわかります。10数年ならともかく、30年という長期にわたってこれくらい変化がない駅は、都内ではかなり珍しいでしょう。この点からは、今後もこの駅の収益は非常に安定するであろうという予測ができます。
現在の柴崎駅の周辺には、このエリアの強みを活かした施設が少なくありません(施設の戸数自体は、残念ながらたいしたことはないのですが)。緑の多さや静けさ、風景の良さなどをたっぷりと堪能できる施設を探したいなら、とてもおすすめできます。
施設のタイプについては、介護付き有料老人ホームが圧倒的に多く、あとはサービス付き高齢者向け住宅やグループホームなどが点在しているという印象を受けます。費用については多少高めの施設もありますが、この地域で長年活動しているケアマネージャーなどとよく相談して、施設の探し方や入居の仕方を計画していくとよいでしょう。