目覚ましい開発が進む地区で、介護施設での生活も利便性の高さが特徴に
これだけ多数の路線が乗り入れていると、乗り換えをしなくても数々の重要な駅に直行できるという利点があります。神奈川県内であればもちろん横浜・川崎に乗り換えせずにいけますし、都内であれば渋谷・新宿・池袋・東京・新橋・品川……、と選択肢が非常に多くなります。さらに所沢・川越といった埼玉県内の駅や、成田空港のような千葉県内の駅にも乗り換えなしで行けます。こういった便利さは、この駅を使う住民や勤労者にとってかけがえのないメリットとなっています。1日当たりの乗降客数は2013年に20万名を超えています。
駅の周辺には、公的機関や数々の企業のオフィス・事業所・工場、そして商業施設がたくさん集まっており、著しい繁栄を見せています。2013年に「武蔵小杉東急スクエア」が開業したことや、2014年に東口の前の広場が一般開放されたことは、この駅が今なお発展を繰り返していることを示す格好の証拠でしょう。また数年前から、大型のマンションの建設も相次いでおり、新しい住民が増える原因を提供しています。
この駅は構内だけでなく、出入口も大規模な発達を遂げているため、駅に隣接したバスターミナルは数ヶ所に分散しています。路線はかなり複雑に張り巡らされていますが、市営バスをはじめ、東急バスや川崎鶴見臨港バスがその運行にあたっています。
中原区は高齢化が急速に進行している自治体ではありません。老人ホームや高齢者専用住宅については、これから増えていく段階だと考えられています。とはいえ現時点でも質の高いサービスを提供できる施設はいくつも見つかります。武蔵小杉駅を基点にして探す場合は、範囲を相当広めに設定して探すことがおすすめです。そのほうが、施設の種類や費用などの条件に幅が生まれることでしょう。
月額使用料の安さで比較的目立つのは、グループホームとサービス付き高齢者向け住宅です。毎月の出費を15万円以下に抑えながら入居できる施設がまだ各地に残っています。また、グループホームを除くと建物や庭地がとても大型の施設が多い点は、もっと肯定されていい特徴でしょう。相当に開けた都会でありながら、広々とした生活空間を味わえる点が、この武蔵小杉の周囲でシルバーエイジを過ごす場合の最大のメリットになるかもしれません。