深い緑に包まれている点と医療施設の多さが見どころ

東京都の北端にあり、所沢市や新座市に挟まれる形で位置する清瀬市。
都内ではひと際、緑地面積が豊かな都市です。
公園などの多さは一目瞭然で、何歳になろうと気軽に散歩に行ける場所には困りません。
農地が多く、新鮮な野菜をそのまま調理する介護施設や医療施設が当たり前のように並んでいる点もまた魅力でしょう。
医療施設といえば、清瀬市は大型の病院や医学を研究する機関が集中しているという特徴があります。
市内で老後を過ごす場合は、高度な医療システムのお世話にすぐになれるという特典がついてくることになります。
清瀬市はその立地上、23区内などに通勤する労働者が戦後大量に流れ込んできました。
大規模な団地が今なお存在するのはその現れですが、これらの住民の日々の行動を担っているのが西武池袋線をはじめとした数々の交通サービスでしょう。
武蔵野線の駅が、市を出たところにすぐに見つかる点もポイントといえます。
市内に高速道路はありませんが、主として地方道がその代わりを務めています。
埼玉県道・東京都道40号さいたま東村山線や東京都道・埼玉県道24号練馬所沢線、都道15号線・248号線などが毎日無数の車両が通行する道路となっています。
なお清瀬市は、西武グループの勢力が強い範囲に含まれており、バスに乗ろうとすると西武バスの路線がとても多いことにすぐ気づくはずです。
2007年から区がコミュニティバスの運行を開始していますが、西武バスに実際の業務は委託しています。
市内の人口は過去半世紀を通じて、「伸び盛り」と表現できる時期がほとんどでした。
1990年代に限っては増加が中断し、僅かながら微減傾向を示した時期がありましたが、21世紀に入るとまた人口増加率がだいぶ回復しました(近年はまた増加率が急激に落ち込んでいますが)。
ただ市内の人口バランスが多少偏り気味な点は今後の課題の一種でしょう。
2023年には人口7万4,702人、高齢化率27.9%となっています。
高齢化社会に向けて市内ではとっくの昔に第一歩を踏み出している点は大いに救いとなりますが。
市内の介護施設を並べると、軒数がじゅうぶんだとはいえないものの、種類分けはなかなかバランスがとれています。
東京都下であるという条件を含めて考察すると、相当に安い施設がすでに進出していることはもっと強調されていい事実です。
その点は、ちょうどこの時期に入居先が必要になった高齢者にとってはこの上なく有利に働くことでしょう。