駅からあまり離れなくても施設を見つけられるチャンス

多磨霊園駅の周囲は、早くから宅地開発が進められてきたエリアでした。いまでも往年の情緒を漂わせる商店街が残っているほか、寺社仏閣や公園の数が多く、地図で見るとかなり目立ちます(その中に、この駅と同じ名前を持つ都立多磨霊園も存在します)。そのかたわら、現代風の戸建て住宅や集合住宅が建造されるエリアも増えています。
多磨霊園駅のそばを走る大型の道路は数本ありますが、代表的なものを数えるなら国道20号線や旧甲州街道などになるでしょう。バスについては、駅前のロータリーに京王バスグループがさかんに乗り入れています。その中には、府中市が運営するコミュニティバスが含まれています(京王グループに運営が委託されているのです)。
多磨霊園駅は、京王線の中ではやや中間地点に近いといえます。近くにある乗り換え場所といえば、何といっても両隣にある武蔵野台駅と東府中駅でしょう。前者は西武多摩川線に後者は競馬場線と連携しています。
そのほか、相模原線と接続している調布駅やJRの南武線とつながっている分倍河原駅も利用頻度が高い乗り換え場所となります。調布駅と分倍河原駅は、全種類の特急・急行列車が停車しますから、遠路を目指すときも頼りになるでしょう。
多磨霊園駅の利用率は、20世紀と21世紀とで顕著な差があります。利用率が高かった時期はだいぶ前に終わっており、この10数年は細かな上下を繰り返してはいるものの、横ばいに近い推移を示しています。1日平均の乗降客数は、2004年以後はずっと11000人台を記録しています。
多磨霊園駅のそばは、介護施設の数が多いエリアではありません。しかし駅からとても近い場所に施設が建てられており、この点では近年口コミなどでしばしば話題になっています。駅から1キロ前後で同時に数軒の選択肢を見つけられますから、直接足を運んで確かめるにしてもかなり楽なはずです。
介護付き有料老人ホームが施設の大半を占めているエリアですが、住宅型有料老人ホームも若干建てられています。費用面では安い場所ではありませんが、支払い方式については相談の余地がありますから、いちばん無駄のない支払い方をよく確認することが大事です。