高尾山の麓近く。人の出入りが多いものの静かな場所もいっぱい
しかし昭和後期になると都心からのアクセスがしやすいことや、標高が高すぎないことやロープウェイなどで容易に登れるようになったことから年間を通しておびただしい行楽客が殺到する場所に変わっています。100年以上の歴史を持つ高尾駅も、その目的で利用されることが多くなりました。
駅の周辺、特に北側は山林の目の前にあるため、一般的な住宅地や商業地区などはたいして発達していません。山林や観光施設、宗教関係の施設や墓地などが目立つエリアとなっています。しかし南側については、この数十年でずいぶんと住宅や商業店舗などが増加しています。この地にキャンパスを構える都心部の大学がいくつかあることから、おおぜいの学生が毎年移住してきます。
高尾駅は、国道20号線と都道46号線・47号線などに近い駅です。バスの路線は非常に多く、参画している事業者を見ても京王バスグループ・西東京バス・神奈川中央交通などそうそうたる顔ぶれが集結しています。細かなものを含めると、現在の一般的な路線の総数は30前後に達するといわれています。
高尾駅はJRの中央線と京王高尾線が交差する駅です。中央線については、そう遠くない位置に八王子駅や立川駅など、乗り換え先を豊富に持つ駅が連続して姿を現します。八王子駅では横浜線や八高線、また京王本線への乗り換えが考えられます。立川駅では青梅線や南武線、そして多摩都市モノレール線へ乗り換えるチャンスが生じます。
高尾線についてはとても短い路線ですが、事実上の発着駅となっている北野駅に行くと京王本線への乗り継ぎの機会に恵まれます(なお高尾山に登りたいときは、隣にある高尾山口駅に行くのがベストでしょう)。
高尾駅の周辺で介護施設を探す場合、どうしても駅から数キロ離れた場所までターゲットに含めて探す必要が出てきます。駅の至近距離となると、介護施設を建てるのに適した場所が限られてしまうためです。最低でも2~3キロ、可能であれば7~8キロ離れた場所を対象範囲に設定することが推奨されます。
施設のタイプについては、グループホームの多さが注目を集めます。その次に多いのはおそらくサービス付き高齢者向け住宅でしょう。どちらについても、格安の料金システムを採用していることが多いため、予算に制限がある場合でも相談がしやすくなっています。