人口増が顕著なエリアで、介護施設の選択肢も幅広く
足を取られにくい御影石をしきつめたり、トイレの拡大もその計画に含まれていますがその出入口にスロープを設置したり、といった高齢者が恩恵を受けやすい改善案も入っています。さいたま副都心にふさわしい、あらゆる世代にとって使いやすい駅として生まれ変わることはほぼ間違いなさそうです。駅の周囲でも、いまだに数々の再開発工事が進んでいます。多数のオフィスや商業施設が入居する予定の高層ビルやマンションの建設が行われていることも、忘れてはいけないでしょう。
このような駅ですから、路線バスもとても充実しています。一部の例外を除いて国際興業バスが運営しており、同社のこのエリアにおける実力がうかがえます。浦和駅や南浦和駅など市内近くへ行く路線が中心となっていますが、羽田空港に向かう路線などもあります。
埼京線のほうに乗車する場合、近くで便利な駅といえば大宮駅と赤羽駅です。武蔵野線側の場合は、西浦和駅・南浦和駅・北朝霞駅・東川口駅・南越谷駅……と、すぐ近くに乗り換えがしやすい駅がたくさんあります。
この駅の利用率の高まりは、右肩上がりといえるほどです。1日当たりの乗客数は1989年に20000名を、1998年に30000名を突破しました。40000名を突破したのは2006年のことです。タワーマンションなどの建設ラッシュの影響から人口がまだ増える見込みが続いており、しばらくの間はとても混雑する駅として名をはせそうです。
この駅があるのはさいたま市南区。南区の高齢化率は、よその自治体と比べればそれほどではありませんが、高齢者福祉については活発に推進されています。あいにくと施設関連のサービスは、公的な施設の建造や定員増加をはかろうとしても限度があるため、なかなか待機状態が解消されていません。これから老人ホームや高齢者専用住宅に入りたい場合は、申し込みをしながらも他の施設・デイサービスなどを使いながら機会を待つようにしたほうが得策でしょう。
サービス付き高齢者向け住宅や介護付き有料老人ホームが駅の周辺にありますが、安い施設を探そうとすれば月額使用料が10万円台になる望みを持てる施設に出会うことは難しくありません。介護付き有料老人ホームについては高額な施設もありますから、条件をよく吟味しながら選ぶことが妥当でしょう。