自然豊かなエリアで静かな老後を過ごす

日野市は、東京都の多摩地域南部にある都市です。
企業施設や団地が多い中、「水の郷百選」に認定されるほど自然豊かな場所。
農業も盛んで「都市型農業」の代表でもあります。
交通アクセスも発達しており、JR中央線、多摩都市モノレール、京王線と電車も豊富。
バスも路線バスとミニバスが運行されておりますので、利便性に富んだ都市です。
他市と同じく、日野市も高齢化問題を抱えています。
2023年には人口18万7,254人、高齢化率24.9%と高齢化が進んでいます。
急速に進む高齢化の中で、日野市は「高齢福祉課」を設け、特化した“高齢者サポート”を実践しています。
「ふれあい訪問調査」と言う、高齢者の家を民生員が直接訪問し、実質的な把握を推進する運動を展開。
これにより“どの地域にどれくらい高齢者がいるか”を把握し『高齢者マップ』を作成。
今現在、状況の具体的な分析が可能になっています。
また、高齢者が孤独化しないよう「ふれあいサロン」などを設け、気軽におしゃべりができる街作りなども積極的に行っています。
日野市は「自宅介護」の援助にも力を入れています。
手すりや車イスと言ったポピュラーなものから、体位変換器や自動排せつ処理装置などの、高度な介護に必要な福祉用具の貸し出しを実施。
レンタル料金も一割負担なので、市民はレンタルしやすいのが特徴です。
日野市の介護施設の月額利用料は、介護度にもよりますが、特別養護老人ホームが10万円前後、介護老人保健施設が15~16万円程度、介護療養型医療施設は最低でも20万円を超えるようです。
東京都内なのもあり、どの施設も地方の都市に比べると、やや高めなのは否めない、と言った料金設定です。
また、介護施設の数が少なく、全体的に入所が難しい状況にあるので、「サービス付き高齢者向け住宅」も人気です。
月額利用料が17万~20万円程度で、介護付きの住宅もあります。
また、「有料老人ホーム」もいろいろとあります。
月額利用料は20~25万円程度です。
しかし、頭金が数百万から数千万円する施設も多いので、よく調べてから申し込んだ方が良いでしょう。
認知症に特化したグループホームもあります。
月額利用料は17万円から。
認知症だが元気、普通に生活したい、という方にはグループホームがおすすめです。
介護施設やグループホームへの入居は、介護度やその人の状態にもよりますので、気軽に高齢福祉課や地域包括センターに相談するとよいでしょう。
日野市の地域包括センターは全部で9つ、エリアごと配置されています。
それぞれが地域密着型サポートを行っていますから、相談もしやすい環境です。