住宅街として開発が進み、高齢者向けの施設も続々と

駅を出てからも移動には困らないように、溝の口駅・小杉駅・川崎駅などを目的地とする路線が何本も運営されています。バスについては、区が発行する「高齢者特別乗車証明書」を持っていると運賃が割安になるため、乗車する高齢者は少なくありません。
ちなみに溝の口駅とは隣同士という立地条件です。すぐ隣に、大井町線や南武線に乗り換えできる駅があるため、離れたエリアに移動したい場合にイライラすることはありません……もともと、溝の口駅とは約700メートルしか離れていないため、買い物などでちょっと歩いているとすぐに着いてしまうのですが(ショッピングや散歩などをしながら溝の口まで歩く住民は、高齢者を含めてたくさんいます)。
高津区内では、いちばん発展している駅というわけではない高津駅ですが、利用者数は順調に伸びています。2013年の計測では、1日平均の乗降客数が29000名を大きく超えており、この傾向はしばらくの間変化しないものとみられています(ただし、人がいっぱいで高齢者にとって利用しづらくなるという恐れは生じないでしょう)。
デイサービス関係の施策を中心に、高齢者福祉に絶えず予算や労力を注ぎ込んでいる高津区。施設関係のケアサービスにも、当然手を緩めることはありません。とはいえ、他の自治体と同様に特別養護老人ホームや老人保健施設については、すぐに定員に達してしまうという問題があることは否定できません。
しかし、その他の施設については募集を出している施設が、種類を問わずにあります。住宅型有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム・グループホーム・サービス付き高齢者向け住宅などがその典型です。介護付き有料老人ホームは比較的コストが高めですが、それ以外で探すと、月額使用料が10万円台で間に合うケースが何軒もあって、予算に限りがある世帯にもおすすめです。
少し前にオープンしたばかりの施設が多いのですが、今なお新しい施設の建設プランが浮上しており、高津駅の近くで暮らしたいご高齢の方には悪くない条件がたくさんそろっています。