文化施設や寺社仏閣が立ち並び、住み心地も秀逸

少しずつ新しいマンションなどの建設が進んでおり、往時をほうふつとさせる建物は少なくなっていますが、まだ都内でも有数の「古きよき時代」の名残をとどめている町並みには、捨てがたい味わいがあるでしょう。
住宅地も散在しており、近くの大学に通う学生が集まる格安の集合住宅が多い地区から、高級住宅地が広がる地区まで、バラエティに富んでいます。高齢の住民もまだ残っていますから、親しくなれば近所づきあいはとても刺激的なものになりそうです。バスについては、駅の近辺に現在乗り場が4ヶ所設置されています。路線の運行を担当しているのは、都営バスと区営のコミュニティバスです。
鶯谷駅は、厳密には東北本線の管内にある駅です。しかし事実上は、京浜東北線と山手線が重複する範囲にあることからこの2路線の利用者でいっぱいです。どちらの路線を使う場合でも、近くには上野駅・日暮里駅・秋葉原駅・御徒町駅と乗り換え先をたくさん持つ駅がずらりと並んでいます。
特に上野駅は、JRの新幹線(東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・上越新幹線・北陸新幹線)と在来線(宇都宮線・高崎線・常磐線など)がともに停車するため、どの方面に行きたいときも何かと重宝します。
鶯谷駅の利用率は、大局的に見下ろすなら、20数年前からほとんど変化がありません。1日平均の乗客数は、1993年を最後に25000人を割っています。ただし23000人を切ったことはまだ1度もありません。安定期に入っていることは間違いないでしょう。
鶯谷駅の周囲で介護施設を探すと、ときたま驚くほど入居コストが安い施設に出くわすことがあります。特にグループホームおよびケアハウスに関心がある場合だったら心より満足できる可能性が高まります。
基本的には23区内であり、先進的な介護施設が建てられやすい場所です。そして同時に、異なった方向性を持つ施設が数多く集まるという特徴も見出せます。コストにしても安い施設と高い施設の両方がありますし、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などもすぐに見つけられます。
ただしあえて付言するなら、駅のすぐ近くに施設を見つけることは簡単ではありません。しかし鶯谷駅近辺で探す場合の懸念事項といえばそれくらいのもの。それに、1キロ程度離れたところから探すようにすれば、その点も解決できます。