ハイレベルの介護ケアを受けられる老人ホームが多数
駅の周囲は特に開けた印象はありませんが、学生が使用する商業施設などはじゅうぶんに整備されています。そのかたわら、世田谷区らしい落ち着いた街並みや緑地の豊富さも保たれており、高齢者にとっていろいろなメリットを見いだせるエリアといえるでしょう。
数年前に、相次いで駅前の道路を拡張する工事が行われ、ある程度広々としたことはまだ記憶に新しいところです。タクシーを使う場合、駅前に専用の乗り場があるわけではありませんが、すぐ近くの甲州街道に出れば利用しやすくなります。
この駅は京王本線と京王井の頭線がクロスする駅です。京王本線については、特急などすべての列車が停車するため八王子方面に行く場合もとても快適です。もちろん新宿駅に近いことははかり知れない強みでしょう。
なお京王線の他の路線に乗り換えたい場合は、笹塚駅(新線に接続)・調布駅(相模原線に接続)・東府中駅(競馬場線に接続)・高幡不動駅(動物園線に接続)・北野駅(高尾線に接続)が目印となります。そして井の頭線を利用するときは、渋谷駅から吉祥寺駅まで東京都下の主要な場所で降車できます。この駅と近い下北沢駅では、小田急小田原線に乗り換え可能です。
京王本線側については、この10年でかなり高い水準で利用率が推移しています。1日平均の乗降客数は2008年から2013年まで50000人前後を記録しています。井の頭線側も、利用者が徐々に増える傾向にあり、2009年以後は何年も33000人を超えています。
明大前駅は世田谷区ということもあり、老人ホームなどは民間で探すと費用がかかるとよくいわれています。確かに、介護付き有料老人ホームも住宅型有料老人ホームも、入居一時金か月額使用料が高くつくパターンが目立ちます。とはいえ、世田谷区のこれらの施設は総じてケアサービスのレベルの高さで評判を集めており、払った金額がしっかり還元されるというアドヴァンテージがあります。
認知症の場合はグループホームがありますし、特別養護老人ホームのような安い公的施設が増えつつあることを考えれば、明大駅前の周辺は、予算や求めるサービスに合わせて施設を選べるエリアだと呼んでもかまわないでしょう。