人気の中央線沿線だけに、老人ホームの相場も少し高め
駅の周囲には数十年前から変わらない光景がたくさん残っています。商店街もそのひとつですが、住宅地も同じです。これらの特徴は隣にある高円寺駅と共通しており、杉並区独特の特徴でもありますが、いずれにしても高齢者の住処としてはなかなか好条件がそろっていると考えられそうです。
駅の前に乗り入れるバスは多く、その過半数が関東バスの管理下にあります。しかし西武バスや京王バスも進出していますし、都営バスや区営のコミュニティバスも走っており、区民の移動を助けてくれます。
この駅は平日限定ではありますが、中央線の快速が停車する駅です。中央線を使える以上、新宿駅や東京駅方面へのアクセスはストレートに行えます。いっぽう総武線に乗車すれば、千葉駅方面までまっすぐに向かえて便利です。逆の方向に行く場合、中央線を使えば八王子駅や高尾駅まで行けます。
この駅の利用率は、この20年間は変化らしい変化がありません。1日平均の乗車人数は、1994年から2013年まで43000人台~45000人台で推移しています。当面は、この特徴が消え失せることはないでしょう。
杉並区は、一戸建て住宅が集中する区として知られています。この特徴は、高齢者世帯が少なくないことを意味します。高齢者の増加に合わせて区営の高齢者住宅などが整備されていますが、公的な施設の供給率はまだ全体として高いものではありません。申請を出しておくことは大事ですが、民間の施設の利用も合わせて考えに含めたほうがよいでしょう。
施設を増設するにあたってコストがかかりがちな地域のためか、民間の老人ホームや高齢者専用住宅の入居費用は割高になることが多い様子です。安い施設を重点的にチェックしても、月額の負担額が10万円強になる可能性は非常に低いことは否定できません。15万円ちょうどくらいに収まれば、ラッキーなほうでしょう。しかし、サービスのクォリティやスタッフの優秀さなど、代わりに受けられる恩恵には素晴らしいものがあります。さまざまな行政のサポートを受けながら、高質なサービスを受けていくのがベストではないでしょうか。