駅周辺の住宅エリアが広く、高齢者向けの老人ホームも多数

駅の北口にも南口にも発達したバス停留所があります。バス会社もこの地での運行を重視しており、関東バス・国際興業バス・京王バス東と、そうそうたるビッグネームが集結している激戦区です。もともと、環七通りや青梅街道のような幹線道路に近い場所ですから、遠くに出かけたくなったときにすぐに車で飛ばせるというメリットがあります。
もっとも、中央線と総武線が走る駅である以上、まずはこれらの路線を使うのが基本となりそうですが。新宿駅や秋葉原駅、東京駅といった山手圏内の駅はもちろんですが、東は千葉駅、西は高尾駅まで、多数の駅に乗り降りできますから。
また、東京メトロ東西線が部分的に乗り入れる駅のひとつでもあります。メトロといえば、駅の近くに丸ノ内線の新高円寺駅があることもセールスポイントのひとつになりそうです。
とはいえ、世紀が変わってからは利用率が低めになっています。1997年までは、長い間1日あたりの乗客数が50000人を超えていたのですが、その後は2013年までずっと48000~49000人台にとどまっています。
高齢化率の高さでは予断を許さない状況にある杉並区ですが、施設への入居が必要となった高齢者にとって厳しい現実があることは確かに否めません。待機を続けている要介護度の高い高齢者は毎年数百名に達しており、特別養護老人ホームや老人保健施設の増築を求める意見は途絶えることがありません。行政もがんばってはいますが、施設の大幅な増設は予算や土地の問題もあって簡単には実現しません。一般市民には、臨機応変な決断を下しながら切り抜けていく姿勢が求められています。
高円寺駅の近辺で施設探しを行うと、介護付き有料老人ホームからグループホーム・ケアハウスとまったく異なるタイプの施設が出てくることがじきにわかります。特に、介護付き有料老人ホームに入りたい場合は先に高い入居一時金を払って、月額の支払いを安めにすることもできれば、その反対で月々の支払いを高くすることもできます。いずれにせよ本格的なケアサービスを期待できることに間違いはありません。高円寺駅の周囲にある施設の中から入居先を決めるなら、このように費用のシミュレーションをやりながら決めていくほうがいいでしょう。