レトロで居心地のいい雰囲気が町全体にあふれています

駅の周囲を歩くと、数十年前とあまり変わらない商店街や住宅地などが目にとまります。東京都東部(荒川区・台東区・足立区・葛飾区・墨田区・江戸川区など)にはこのような場所が今なお多く残されていますが、平井駅の周囲はその典型といえます。最勝寺や燈明寺といった寺社仏閣は、いまだにおおぜいの参拝客を集めています。
駅前は区画整理の影響でだいぶ広々としていますが、バスやタクシーを待つときはとても快適に過ごせることでしょう。平井駅の前に乗り入れている路線は都営バスの手によるものがほとんどですが、京成バスグループが関与する路線も一部に残されています。
平井駅は、JRの総武線の管内にある駅。あいにくと平井駅は快速列車が停車する駅ではありませんが、隣にある新小岩駅かその反対方向にある錦糸町駅(この駅では、東京地下鉄半蔵門線に乗車することも可能です)で一時下車すると、快速をつかまえるチャンスに与れます。
もうひとつの隣駅である亀戸駅では、東武亀戸線への乗り換えを実現できます。錦糸町駅から先は、乗り換え先を持つ駅が連続しますが、その中でも秋葉原駅と御茶ノ水駅は、同じJRから地下鉄まで数種類の乗り換えが考えられるため、覚えておくととにかく便利に行動できます。
平井駅の利用率は、この20年間で小規模な変化しか見せていません。1日平均の乗客数は、30000~32000人という狭い範囲で上下を繰り返すばかりです。ただし2005年度は、例外的に30000人をわずかに割り込みました。
高齢化の問題は、平井駅エリアでもどんどん顕在化しています。行政にしても民間の介護事業者にしても何もしないでいるわけではありませんが、まだ施設の数は不足気味といえます。その背景には、施設を増やすときに付きまとう数々の困難があるためですが、開業を果たした施設についてはどこも一様に優れたパフォーマンスを発揮しています。
駅から徒歩で10分以内、あるいは15分以内くらいの条件で探してみれば、おそらく目の前に出てくる施設の数は決して少ないものではないでしょうし、受けられるサービスの内容もきっと充実しているはずです。