地価の高いエリアながら、低額で利用できる有料老人ホームも
この駅は、1980年代末から約10年かけて大掛かりな改修工事を行いました。エレベーターの導入といったバリアフリー化がこの際進められましたが、その結果「先駆的な試み」として高い評価を受けるに至っています。ちなみに駅から少し離れた交差点近くにバスの停留所があり、二子玉川駅や渋谷駅に向かう路線を東急バスが管理しています。
多摩川駅は、東急東横線・目黒線・多摩川線が交差する駅です。東横線を使うと、渋谷駅から横浜駅までたくさんの駅に降車できますが、自由が丘駅(大井町線に接続)・武蔵小杉駅(目黒線・南武線・横須賀線・湘南新宿ラインに接続)・日吉駅(目黒線・横浜市営地下鉄グリーンラインに接続)あたりが近くて便利な駅です。
そして、東京メトロや都営地下鉄を使いたい場合は、目黒線で目黒駅に出ることがおすすめです。南北線や三田線に乗り換え可能です。3つ目の多摩川線に乗車すると、終点の蒲田駅でJRの京浜東北線や東急池上線に乗り移ることができます。
これだけスケールのある駅ですから利用者はとても多いですが、構内が連結していることもあって、乗り換えする乗客が乗降者数に数えられないという特徴があります。そのため1日あたりの乗降客数をカウントすると、それほどの数値にはなりません。年々増加しているものの、2009年の記録では3路線合計しても10000人をわずかに上回る程度でした。
多摩駅の近辺は「瀟洒な邸宅が立ち並ぶエリア」といったイメージが強いエリアですが、老人ホームや高齢者専用住宅の使用料金も一様に高いとはいえません。確かに高くつく施設もあり、特に介護付き有料老人ホームなどは入居一時金ないし月額使用料で相当の金額に達する可能性があります。
しかしそれとは正反対のパターンがあります。グループホームやサービス付き高齢者向け住宅であれば、月に15万円以内の負担で間に合うパターンがありますし、介護付き有料老人ホームに限っても、それくらいの負担額から相談が可能なパターンがあります。地域のイメージにとらわれずに、施設を探したほうがよいでしょう。もちろん、豪華な生活やサービスに関心があるなら、その希望に見合った施設を発見できます。