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かかりつけ医とは?役割やメリット、選び方のポイントを解説!

自分や家族の日常的な診療・健康管理をしてくれる身近なお医者さんである「かかりつけ医」。

この記事ではかかりつけ医の役割と必要性、かかりつけ医を持つメリットをわかりやすく解説します。
良いかかりつけ医の選び方についても併せて説明。

かかりつけ医とは

自分が住んでいる地域で、気軽に健康相談に乗ってくれるのが、かかりつけ医です。

一般的に、近隣の診療所やクリニックが、これに当たります。

身体に異変を感じたとき、そして特に不調を感じていなくても、健康状態をチェックしたいときは、かかりつけ医がいれば相談しやすくなります。

肉体的な不調だけではなく、心の不調についても、かかりつけ医が相談にのってくれます。

不調を感じたとき、いきなり大きな病院へ行くのは気が引ける、ということはないでしょうか。

または、この程度の症状で病院に行っていいのだろうか、と感じることもあるでしょう。

健康に関することなら何でも相談ができる存在が、かかりつけ医というわけです。

かかりつけ医の必要性と役割を知ろう

近隣に何かしらの医療施設があれば、かかりつけ医までは必要ない、と思ってはいないでしょうか。

しかし、特に高齢者にとっては、かかりつけ医を持っておくことは大事です。

かかりつけ医との何気ない相談から、思いもよらない大きな病気を発見してくれることもあります。

普段なら病院へ行くほどでもない状態から、大病が発覚することも十分あり得ます。

また、かかりつけ医に普段から診察してもらっていれば、ちょっとの変化があった場合でもすぐに気づいてもらえ、病気の早期発見にもつなげられます。

かかりつけ医は、地域における医療・保健福祉を担うための能力を必要とされており、医療をはじめとして保健や福祉とも密接にかかわる存在です。

厚生労働省や日本医師会では、かかりつけ医について「何でも相談できるうえ、最新の医療情報を熟知して、必要なときには専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と定義しています。

身近にかかりつけ医がいれば、医療と地域での保健福祉と連携しやすくなり、高齢者にとっては要介護状態となった後も、信頼できる存在となるでしょう。

かかりつけ医がいるメリットは?

かかりつけ医の有無について

出典:「日医総研ワーキングペーパー第5回日本の医療に関する意識調査」(日本医師会総合政策研究機構)

実際にかかりつけ医を持っている人がどのくらいいるのかというと、あるデータによれば53.7%の人が「持っている」、約28%が「持っていない」と回答しています。

約17%が「今はいないがいると良いと思う」と答えた人と合わせると、かかりつけ医を持った方がいいと考えている人は7割を超えることになります。

病気、健康管理などあらゆる相談が可能

どうしても年と重ねると通院する回数も増えてきますよね。

家の近くに「かかりつけ医」がいてくれると、些細なことでも受診できるので安心です。

かかりつけ医の役割はほかにもあります。

必要なときは専門の医療機関を紹介してくれたり、本人のことのみならず家族の健康状態まで、どんなことで把握してくれるとても心強い存在なのです。

家族の病状・健康状態を把握してもらえる

専門分野以外にも、健康について不安があれば何でも相談できます。

自分のことだけでなく家族のことも知っているかかりつけ医であれば、終末期の治療についても相談しやすいでしょう。

専門医療機関への引き継ぎ、治療がスムーズに

もし専門機関への転院が必要な場合、紹介状や診療データをしっかり引き継ぎしてくれるので、スムーズに治療に入ることができます。

また、専門機関からかかりつけ医に戻るので、治療が途切れることがないのも安心につながります。

主治医意見書・訪問看護指示書の作成

介護に直面したときも、かかりつけ医はご家族にとって心強い存在です。

訪問看護が必要になったら、医師の意見書と訪問看護指示書をかかりつけ医に出してもらええれば、介護保険もすぐに使えるようになります。

ケアマネージャーと連携できる

かかりつけ医はケアマネージャーと連携しているので、ケアプラン作成のときに、医療の情報を把握して、介護の情報を意見書作成や治療方針に反映することができます。

在宅での看取りが可能に

かかりつけ医自身が在宅医療を行うときは、そのまま看取りまで対応しくれます。

また看取りまでしていないかかりつけ医でも、訪問医が中心の看取りチームのことは理解しており、適切なスタッフを紹介してくれるでしょう。

持たないデメリットは?

では、かかりつけ医を持たないデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。

まず、病気にかかったときに、治療を受けるための医療機関を一から探す必要が出てきます。

何かの症状が出ていても、どの科を受診すればいいのか判断できず、いくつもの医療機関を回ることにもなりかねません。

自分で探した医療機関では初診となることも多いため、自分に関する情報を持っていない場合がほとんどなので、検査などに時間を要することもあるでしょう。

紹介状がないと受診負担が発生

もし大きな病院を受診したい場合、紹介状がないと初診料のほかに特別料金がかかります。

ベッド数400床以上の場合は5,000円以上、400床未満でも200床以上のベッドがある病院では、任意で特別料金を請求できるため、この場合もお金がかかることがあります。

かかりつけ医がいれば紹介状を出してもらえるため、このような費用は抑えられます。

かかりつけ医のみつけ方とポイント

並んでガッツポーズする高齢男性と男性医師

かかりつけ医には、幅広く診察できる内科医が適任といわれます。

内科の医師にも消化器系か循環器系、心療内科などの専門分野が分かれます。

もし、かかりつけ医を探すときは、不安のある病状の専門分野の内科医を探すと良いかもしれません。

長期的に受診している医療機関から探す

内科の先生に定期的に通院していないこともありますよね。

もし持病で長年、整形外科に通院しているときは、整形外科医がかかりつけ医でもかまいません。

実際に受診してみる

まだかかりつけ医を探しているという方は、かかりつけ医を決める前に、必ず一度その医師の診察を受けましょう。

風邪や予防接種など、軽い症状のときに受診してみて合うかどうか自分で判断しましょう。

また、近所であまり受診をしておらず、病院に詳しくないときは、各市区町村が実施している特定検診を利用して、もらったリストの家の近くの病院で検診を受けてみましょう。

口コミやインターネットを利用する

実際に受診した人の話を聞いて、かかりつけ医を決めるのも良い方法です。

また、インターネットで近所の「内科」を検索し、ホームページから治療方針などとチェックすることも、いい判断材料を得ることができます。

良いかかりつけ医の選び方・ポイント

かかりつけ医を持ちたいと希望していても、良いかかりつけ医をどのように探せばいいのかと悩むこともあるでしょう。

そこで、良いかかりつけ医を選ぶためのポイントを紹介します。

自宅の近くにいて、通院しやすい

かかりつけ医は、気軽に相談ができる存在です。

遠方にいる医師はなかなか相談に行けないこともあるため、基本は自宅の近隣にいるのが理想的です。

持病などを持っていて長期的に病状をチェックしてもらう必要がある人にとっては、近くにいる医師の方が適しています。

信頼できる、相性のいい医師

かかりつけ医とは、長期間の付き合いを持つことになります。
そのため、相性の良さはとても大事なポイントです。

健康診断などを受けたときに質問などを投げかけ、どのような答えが返ってくるかで判断してもいいでしょう。

信頼できるという点も、かかりつけ医には大切です。

相性の良い医師なら、こちらも全幅の信頼を寄せることができ、スムーズな健康管理が期待できます。

女性の場合は、産婦人科医を探しておくとさらに安心です。

適切にほかの医療機関や地域包括支援センターなどと連携を取れる

メリットとしても紹介したように、かかりつけ医はほかの医療機関や介護関連の施設との連携を取れる存在です。

専門的な治療が必要な場合に適切な医師や医療機関を紹介できる、介護が必要な場合に地域包括支援センターなどと連携が取れるかどうかも、確認しておきましょう。

いつでも対応してもらえる

怪我や体調不良は、いつ起こるか予想ができないものです。

突然の怪我や病気のときに、すぐに頼れる存在であることは、かかりつけ医選びでも重要です。

かかりつけ医に限らず、24時間365日すぐに適切な治療を受けられるようほかの医療機関などと連携を取れる点も、チェックポイントです。

往診・夜間診療に対応してくれるか確認しよう

高齢者は、通院が難しい場合もあります。
そんなとき、家まで往診に来てくれるかどうか、事前に確認しておくといいでしょう。

今は往診していなくても、往診の要望が多いと、必要に応じて往診をしてくれる医師もいます。

どんな症状でも診てくれる

かかりつけ医は、必ずしも専門性が高い医師や医療機関である必要はありません。

いつどのような症状を診るかわからないため、専門性よりも総合的な能力が求められます。

そのため、かかりつけ医としてはどのような症状でも診てくれる医師が適しています。

認知症についてのノウハウがあるかも大切

地域の開業医も研修や勉強会に参加しています。
そのため、多くのかかりつけ医は認知症について、知識を持っているはずです。

認知症は誰かかかってもおかしくない病気です。

気になる場合は積極的に質問して大丈夫でしょう。

終末期医療に関する知識を持っているか

終末期や看取りについてもかかりつけ医に相談できるかどうかはとても重要です。

高齢者の方を多く診察している医師は、経験も多く、安心して任せられると思います。

なお、在宅介護が始ると同時に同時に在宅医療が必要なときは、ケアマネージャーに相談して、在宅医療を専門に行う訪問専門の医者とかかりつけ医の契約をするほうが良いこともあります。

かかりつけ医とどう付き合うか

並んでガッツポーズする高齢男性と男性医師

かかりつけ医は、見つけて終わりではありません。

その後、どのようにかかりつけ医と付き合うかが最も重要です。

診察では、積極的に自分の情報を医師へ提供しましょう。

病歴のほか、普段の生活上での変化や健康状態などもメモなどにまとめておき、診察時に細かく伝えておくのがおすすめです。

受診時も、診療時に聞いた話や医師のアドバイスをメモしておけば、後で確認がしやすくなります。

医師の話で納得できない、理解できないことがあったら、そのたびに質問をしましょう。

納得できるまで話をすることでお互いに共通した認識を持つことができ、信頼関係をより深められるでしょう。

かかりつけ医を持っていれば、日常生活での健康にかかわる不安を解消しやすくなり、大きな病気の早期発見にもつながります。

健康管理のためにも、信頼できる良いかかりつけ医を見つけてみましょう。

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