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ショートステイの費用はいくら?サービス内容や費用相場などをわかりやすく解説!

在宅介護をしている方の強い味方であるショートステイ。急な用事や体調不良の際、最大30日までの連続利用が可能です。

ショートステイの費用は、特別養護老人ホーム介護老人保健施設、病院、有料老人ホームのどこで利用するかで変わってきます。
賢い利用方法や利用時の注意点も併せて紹介します。

短期利用を前提としたショートステイ

ショートステイの概要をイメージしたイラスト

ショートステイとは、数日から数週間単位で利用できる介護保険サービスで、「短期入所生活介護」と呼ばれています。

名称からもわかるように、短期での利用が前提で、連続利用可能日数は30日。31日以上利用するの場合の費用はすべて自己負担になるので注意しましょう。

おおむね4日以上連続して利用する場合、ケアマネジャーが作成したケアプランが必要となり、そのプランに基づいたサービスが提供されます。

しかし、冠婚葬祭などの急用で家を空けなければならないときや、介護者の体調が悪いときなど、4日未満の利用であればケアプランがなくても構いません。

ショートステイを利用できるのは、65歳以上で要支援1・2、要介護1~5、または40~64歳で特定疾病により要介護認定を受けた方です。

ショートステイには併設型と単独型の2種類があり、併設型は特別養護老人ホームなどに併設されたタイプで、施設の空きベッドや空き部屋を利用します。

約8割の特養でショートステイを実施しているほか、ほかの介護施設でもショートステイを行っているところがあるので、施設のホームページや担当のケアマネジャーに確認してみると良いでしょう。

特養に併設されたショートステイでは、介護や食事サービスなどは特養の入居者と同じ内容で提供されます。

一方、単独型はショートステイが独立したタイプで、利用者は短期入所のみです。

ショートステイの種類は「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」の2つ

ショートステイは、サービス内容により「短期入所生活介護」「短期入所療養介護」に分けられます。

ポイントとなるのは医療ケアの有無です。それぞれ見ていきましょう。

介護者のリフレッシュにも使える短期入所生活介護

短期入所生活介護の概要をイメージしたイラスト

短期入所生活介護とは、食事や入浴、排泄介助のほか、日常生活の支援や機能訓練が受けられるサービスで、要介護1以上の人が対象。主に特養や有料老人ホームで利用可能です。

介護職員のなかに機能訓練指導員もいるので、自立した生活の維持(回復)を目指してリハビリを受けることができます。

特養と同様、レクリエーションも行っているところもあるので、事業所を選ぶ際に確認してみてはいかがでしょうか。

在宅介護を行っている人(介護者)にとっては、急用ができた、どうしても外せない用事が入っている場合などに活用したいサービスですね。

また、特に急用などがなくても、介護者のリフレッシュのために短期入所生活介護を利用することも可能です。

介護は長期戦なので、プライベートな時間を確保するためにも活用してみると良いでしょう。

まずは、ケアマネジャーに相談することをおすすめします。

医療ケアとリハビリが可能な短期入所療養介護

短期入所療養介護の概要をイメージしたイラスト

短期入所療養介護は、短期入所生活介護と同様に、介護者の負担軽減や急用時に利用できるサービスですが、介護と並行して医療ケアとリハビリを受けられるという特徴があり、「医療型ショートステイ」とも呼ばれることも。

医療ケアが必要な方向けなので医療サービスが中心ではありますが、食事や入浴などの日常生活の介助やレクリエーションなどのサービスも提供されます。

短期入所療養介護を利用できる条件は、要介護1~5の認定を受けていることに加え、医療的な処置や定期的な検査、診断を必要としていることの2点です。

ショートステイの利用料金

施設の種類や滞在する居室タイプ、要介護度などにより、ショートステイの1日あたりの利用料金は異なります。

食費や居住費は介護保険が適用されないので自己負担で支払わなければなりませんが、世帯収入が低い場合は負担軽減も可能です。

介護保険施設でのショートステイは介護保険が適用されますが、有料老人ホームで提供されているショートステイを利用した場合、「有料ショートステイ」として介護保険適用外になるので確認しておくようにしましょう。

特養併設ショートステイの料金

特養に併設されたショートステイの料金設定は、従来型個室・多床室が安く、ユニット型個室が高くなっています。

世帯収入に応じた利用料金の自己負担分のほか、食費と滞在費、理美容代などの雑費が必要。

以下は、特養に併設されたショートステイの1日あたりの料金(目安)です。

要介護度 従来型個室 多床室 ユニット型
要介護1 603円 603円 704円
要介護2 672円 672円 772円
要介護3 745円 745円 847円
要介護4 815円 815円 918円
要介護5 884円 884円 987円

※自己負担1割の場合
※地域、サービス内容によって異なる場合があります。

出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)

老健や療養病床併設ショートステイの料金

療養病床を設けている医療施設で受けるショートステイが最も安い傾向があり、老健でのショートステイが高めの料金設定となっています。

特養と同じように、部屋タイプによって料金が変動し、一定以上の所得がある場合は自己負担額が増えます。

以下は、短期入所療養介護(医療型ショートステイ)の1日あたりの料金(目安)です。

要介護度 従来型個室 多床型 ユニット型個室
老健 要介護1 753円 830円 836円
要介護2 801円 880円 883円
要介護3 864円 944円 948円
要介護4 918円 997円 1,003円
要介護5 971円 1,052円 1,056円
療養
病床
要介護1 723円 831円 856円
要介護2 830円 941円 963円
要介護3 1,064円 1,173円 1,197円
要介護4 1,163円 1,273円 1,296円
要介護5 1,253円 1,362円 1,385円
病院・
診療所
要介護1 705円 813円 835円
要介護2 756円 864円 887円
要介護3 806円 916円 937円
要介護4 857円 965円 971円
要介護5 908円 1,006円 1,039円

※自己負担1割の場合
※地域、サービス内容によって異なる場合もあります

出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)
編集部員ヤマザキ
(元ケアマネ)
費用は上述の通り、介護保険の利用だけではなく居室代や食事代も発生するので事前に確認しましょう。私の担当した方ではショートステイの利用を通して顔馴染みの友人もでき、楽しみを持って利用されていたことが印象的でした。
編集部員ヤマザキ(元ケアマネ)編集部員ヤマザキ
(元ケアマネ)

ショートステイの賢い選び方

介護を受けることに重きをおくのであれば短期入所生活介護、医療ケアも必要であれば短期入所療養介護というように、ケアマネジャーとも相談し、必要度に応じた最適な施設を選びましょう。

併設型か単独型かという違いも利用料金に差が出るので事前に確認しておくことをおすすめします。

それからは候補を絞り、施設のパンフレットやホームページをチェックして、事前にサービスや設備を確認しましょう。

または、施設へ出向いて見学をしたりするのもおすすめ。

実際に利用する部屋や設備を確認でき、施設内の雰囲気やすでに利用している人の様子、職員の対応も確認できるからです。

特にチェックしておきたいのは、昼食時間。食事介助や介護職員の対応などを見ておくと、施設のサービスの質を判別しやすいでしょう。

ショートステイ利用時の注意点

利用日数に制限がある

最初にも説明したように、ショートステイは利用日数に制限があります。

介護保険を使う場合の連続利用は30日までです。

希望に応じて31日目以降の連続利用も可能ですが、この場合は全額負担となるので要注意。

また、要介護度または利用中のほかの介護サービスによっては、利用可能期間が限られることも覚えておくようにしましょう。

編集部員ヤマザキ
(元ケアマネ)
介護保険におけるショートステイは連続30日まで、年間合計では90日まで(※介護認定期間が180日の場合)のご利用が可能です。利用限度日数を越える場合、越えた分の日数は全額自己負担となります。
主な利用目的は、自宅での介護が難しい場合や家族の介護負担の軽減です。経験上、急な長期利用は難しいことが多いですが、ケアマネージャーに相談して適切な施設を探すこともご検討ください。 補足になりますが、介護認定によって介護保険内で利用できる枠は限られますので、こちらもケアマネージャーにご確認ください。
編集部員ヤマザキ(元ケアマネ)編集部員ヤマザキ
(元ケアマネ)

予約しても利用できないケースもある

介護者が急病になった、急用があったときに便利な施設ですが、ショートステイは、必ずしも利用したいときに利用できるとは限りません。

また、急な入院など、利用者の心身の状態が著しく悪化した場合は、途中で利用できなくなる可能性もあります。

すべての持ち物に名前を書いておく

利用に際しては着替えなどの私物を持ち込むことになりますが、施設内で使用するすべての持ち物に記名しておくことを決まりにしている事業所もあります。

急遽ショートステイを利用することになった場合、記名作業に時間がかかることもあるため、備えとして、あらかじめ持ち物には名前を書いておく、持参するものをまとめておくなどしておきましょう。

ショートステイは、利用方法次第では在宅介護の負担を減らしてくれる、とても便利なサービスです。

介護する方、される方に合った施設を見つけて、上手に利用しましょう。

ショートステイとデイサービスの違いとは?

ショートステイとデイサービスの違いは、利用時間とその時間帯です。

デイサービスが日中の利用のみであるのに対し、ショートステイは短期入所で宿泊します。

日中のサービスは、昼食や入浴、レクリエーションなど、ショートステイとデイサービスに差はありません。

ただし、ショートステイは入居中の利用者と同様のペースでスケジュールが進むため、時間配分にゆとりがあります。

どちらを利用するかは、利用したいタイミングで決めましょう。

旅行に行く場合はショートステイ、日中の介護の負担を軽減したい、出かけたいといった場合はデイサービスを選ぶなど、介護者の事情に合わせることがポイントです。

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