都の北端の静かな場所に、鉄道が開通して便利さが加わりました

周辺は、ある時代までは農地などに使われる土地が過半数に達していました。その後も大規模な区画整理などが行われることはありませんでしたが、近年は平坦な住宅地などが中心的になっています。
長い間鉄道に乏しかった地域のためバスはよく発達しています。駅前にも新しい停留所が設けられましたが、そのほかの乗り場もまだ有力です。都営バスのほか東武バスグループ、そして埼玉県内で勢力を誇る国際興業バスが路線を運行しています。
日暮里・舎人ライナーの開通には、ずっと前から鉄道の敷設が敬遠されてきたエリアへのサービス提供といった目的を多分に含んでいます。そのため、舎人駅とその近くの駅には乗り換え可能な駅は見当たりません。
乗り換えを狙うなら、発着駅のほうまで出向く必要があります。日暮里駅まで行くと、JRの山手線・京浜東北線・常磐線と京成本線に乗り換えできる事実は有名ですが、その手前にある西日暮里駅でも、山手線と京浜東北線には乗り継ぎできます。また西日暮里駅には東京メトロの千代田線も乗り入れています。この2駅以外では、熊野前駅で降りると都電荒川線に乗り移れるという利点があります。
舎人駅の利用率は開業以来かなり順調に上がっています。1日平均の乗降客数は、2010年に5000人を、2013年に6000人を超過しました。しばらくの間、減少に向かうことはないものと予想されています。
舎人駅の周囲の高齢者人口は毎年のように増えており、介護の問題とは決して無縁ではありません。あいにくと駅のすぐそばになかなか施設がつくられない点は残念ですが、舎人という地域全体で見るなら施設は着実に増加しています。介護付き有料老人ホームの戸数がいちばん多いですが、高齢者住宅やサービス付き高齢者向け住宅なども急に数が増えました。
施設は各地に分散されており、立地条件や入居条件などもバラバラです。これはポジティブに見るなら、いろいろな好みを持つ入居者にチャンスがあるということになります。いずれにしても、静かな住宅地や、川や樹木といった自然が近いエリアで人生の最後を迎えたいという向きには特におすすめできる介護環境といえます。