水戸市が誇る日本庭園の近くで、心豊かな暮らしを

この日本庭園の最寄り駅のひとつが偕楽園駅ですが、梅まつりの時期に合わせて利用されているという運営形式がとられている点が最大の特徴です。利用される期間中も、下り線に限って乗り降りが可能です。ただし現在は、駅の移転を要望する案が出されており、また各方面から賛同者を集めつつあるため、いずれは現在とは違った運営がされるようになる可能性があります。
偕楽園ばかりが目立つ駅ですが、常磐神社や茨城県護国神社と由緒正しい寺社仏閣と近いという点も、観光の目玉として有力です。もちろん近隣の住民にとっては、くつろぎや憩いの場所として重宝されてきました。茨城県立歴史館や彰考館徳川博物館のような文化施設もあります。どちらもこうした土地柄にふさわしい事業を行っています。
バス事情については、水戸市内の各地と同様に関東鉄道グループ(関鉄観光バスを含む)と茨城交通の2社が手掛ける路線を利用できます。駅前の乗り場だけではなく、駅から歩いて数分の場所にも停留所があって便利です。
常磐線は東海道線・東北本線などへの乗り入れも実施しており、とにかく長大な路線です。この偕楽園駅は水戸駅のすぐ隣にあるため、自然とこの隣駅ですぐに降りて乗り換えるという使い方が多くなります。水戸駅ではJRの水都線と鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線への乗り継ぎが可能です。そして水戸駅と隣接する勝田駅では、ひたちなか海浜鉄道の湊線が接続しています。反対方向を目指すなら、水戸線と接続している友部駅を使う頻度も低いものではないでしょう。
この駅は水戸駅に近く、すぐに開けた土地に出られる位置にあります。そのかたわら、駅の周囲には開発されていない緑地なども豊かに残っています。老後の生活拠点を置く上ではなかなか好ましい土地柄です。
介護施設については、偕楽園駅のすぐそばで見つかるわけではありませんが、数キロ距離をあけて施設を探すと、格安の住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などが次々に出てくるはずです。安いからといって、サービスや設備などが貧弱だということはありませんし、親しみやすい雰囲気のところが多いですから、ぜひ見学を申し込むとよいでしょう。