つくば万博の来場者を運んだ駅の周りが、いつの間にか住宅地に

ひたち野うしく駅が開設されたのは20世紀が終わる数年前のこと。その翌年に「関東の駅百選」に選定されています。2009年に入ると、万博中央駅の記念碑が出入り口に設置されました。
ひたち野うしく駅の近辺は、大規模な開発計画の指定を受けています。何もない土地がまだ駅の四方に残っているため、ゆったりした雰囲気が感じられます。宅地として使用される土地が増えていく中で、駅の付近には商業施設をはじめ、移り住んできた新しい市民の生活のために必要な施設が次々と整備されてきました。
ひたち野うしく駅は国道6号線に近い駅です。駅を出てから利用できる路線バスについては、現在は関東鉄道・JRバスグループの路線で成り立っています。高速バスについては、千葉交通・成田空港交通が運行する路線を予約することが可能です。
ひたち野うしく駅は、JRの常磐線に所属する駅です。上り方面については、2区間先の佐貫駅や4区間先の取手駅が近くて便利な乗り換え場所といえるでしょう。前者では関東鉄道の竜ヶ崎線に、後者では常総線に乗り換えできます。下り方面であれば、8区間離れた友部駅がいちばん近い乗り継ぎ場所となるでしょう。この駅では水戸線に乗り移ることができます。
ひたち野うしく駅の利用率は、開業以来まずまず順調に上昇しています。1日平均の乗客数は、2003年に初めて6000人を超えたもののその2年後にまた5000人台に戻っています。しかし2010年代に入ると再び6000人を超えており、しばらく連続的な減少を見せることはないだろうと推測されています。
ひたち野うしく駅の近辺は、いわゆる新興住宅地のひとつ。このような土地では介護施設の進出が遅れていることがありますが、ひたち野うしく駅についてはすでにいろいろな施設が運営を開始しています。
駅から近い場所と駅から遠い場所の両方に施設がありますから、できれば7~8キロ離れたところまで時間を惜しまずに、目を向けるようにしたいところです。施設の種別に関しては、住宅型有料老人ホームが多く、その次に介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といったところです。