東京へのアクセスの良さにより、利用料が意外と高く

草加せんべいで有名な草加市は、東京の足立区に隣接する埼玉県第6の都市。
2003年に東武伊勢崎線と東京メトロ日比谷線が直通運転を開始したことで交通アクセスが良くなり、通勤や通学に便利だと移住する人が増え、急激に人口が増えたのです。
人口が増え始めたのがここ最近のため、2005年頃までは高齢化率(人口に対する65歳以上人口の割合)が15%と低く、以前は若者の多い街でした。
しかし、2023年では24.6%となり、2040年までには30%を超えると考えられています。
その一方で、老人ホームの整備という点では遅れを取っており、来るべき高齢社会への備えとして老人ホームの増設が重要な課題となっています。
他の地域と同様に特別養護老人ホームに空き室が少なく、入居待ちをしている高齢者が数百人にも上ると言われています。
言わば、地域密着型のサービスに注力しているということで、いかに近隣のコミュニティを大切にしているかが見て取れます。
有料老人ホームには空き室もちらほらと見られますが、東京都心へのアクセスの良さから土地代が安くはないため、草加市というネームバリューの割に利用料が高いと感じる人は多いかもしれません。
入居一時金が100万円を超えるところも珍しくありませんが、もちろん入居一時金0円、月額利用料10~15万円といったリーズナブルなところもあります。
しかし、例えば秩父市や熊谷市といった埼玉県北部の地域よりは、平均的に高額の利用料が必要になると考えて良いでしょう。
草加市は、東京都心から約15kmと抜群のアクセスのため、車での移動も楽ですが、何より電車の利用が便利です。
東武伊勢崎線は東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線とも相互直通運転を行なっており、大手町駅や渋谷駅にも直接のアクセスが可能。
さらには三軒茶屋駅や二子玉川駅、長津田駅、中央林間駅…と、神奈川県中部までも乗り換えなしで行き来ができます。
東京都や神奈川県よりは低額で利用できる老人ホームが多いことを考えると、都心から移住しての入居というのも一案と言えるでしょう。
都心部にお住まいの方も、積極的に検討してみてはいかがでしょうか。