軽やかな八木節が誕生した場所といわれています

福居駅が所在する足利市は、名前の通り室町幕府の足利将軍家が勃興した土地柄。市内の至るところに史蹟などが残っていますが福居駅の周辺もその例外ではありません。八木節の発祥の地として伝えられる「八木宿」が今なお大切に保存されています。
また、長い日本史の中で見るならそれほど古くからあるわけではありませんが、明治時代の日本の発展を支えた企業をしのぶ史跡として、旧明治紡績工場の赤レンガ棟が近くにあります。この建物は現在、国から登録有形文化財の認定を受けています。
こうした由緒正しい文化財が点在するエリアですが、基本的に福居駅の周囲平凡ながらは物静かな雰囲気に支配されており、落ち着いた生活をやすやすと営める点が特徴的です。福居駅は国道50号線の近くに位置する駅です。
福居駅は東武伊勢崎線の管内にある駅です。この路線の終点は、JRの両毛線と接続している伊勢崎市の伊勢崎駅であり、福居駅はその終着駅に近い側にあります。もっとも、そこへ行く途中に太田駅があります。この駅は小泉線や桐生線への乗り換えができる駅として有名です。上り方面に向かうときは、いちばん近い乗り換え場所は3区間先に出てくる館林駅です。館林駅でも小泉線と接続している上に、佐野線への乗り継ぎも簡単に行えます。
福居駅の利用率は、長い間変化らしい変化を見せていません。1日ごとの乗降客数は、今世紀に入ってからというものひたすら600人台で、ごくまれに700人をわずかに上回る程度です。この点からも、福居駅の近隣が何事もなく平和な環境であることがうかがえます。
静かな土地がえんえんと広がるのが福居駅エリアの特徴ですが、もうひとつの特徴はおそらくは、少子高齢化の影響が強いことかもしれません。しかしその分、介護施設が各方面に建てられていることは紛れもない事実です。
そのため、駅から簡単に歩いて行ける距離の施設も少数あるのですが、それらの人気は絶えず高いです。そこで駅から4~5キロ離れたあたりまで、しっかりと施設探しを繰り返したほうが無難でしょう。施設のタイプについては、グループホームを筆頭にサービス付き高齢者向け住宅、また住宅型有料老人ホームなどで占められているようです。