「環六ボックス」のすぐそばに住みやすい地域が広がっています

「環六ボックス」と呼ばれるようになったゆえんは、都道号線の真下に駅舎と線路がある点と、首都高速中央環状線の山手トンネルがすぐ近くを走り抜けている点が原因です。高松出入口や西池袋出入口を使えばすぐにトンネルを使えます。都道441号線が近いことも合わせれば、ドライブ事情はとても好ましいといえるでしょう。さらに、駅近くの交差点には国際興業と関東バスが管轄するバスが停まる乗り場があることも忘れられないメリットです。
もちろん移動のしやすさを考察するにあたっては、有楽町線および副都心線の使いやすさを含めないわけにいきません。この2路線については、隣の池袋駅から和光市駅まで駅が重複しており、練馬区や板橋区、さらに埼玉県内へ出かけるときは大助かりです。
池袋から先については、有楽町線は江東区まで、副都心線は渋谷区まで伸びています。山手エリアの東側に行きたいときは前者を、西側に行きたいときは後者を使うことが多いと思われます。この2路線があるおかげで、東京メトロはもちろんのこと都営地下鉄やJR線、西武線、東武線への乗り換えのチャンスは山のように提供されているのです。
有楽町線側の1日当たりの乗車数は、長い間14000~16000人の間で上下していました。しかし副都心線の開通後は一気に減り、2009年からしばらく10000人台の年が続きました。副都心線側はその間、もっと低い利用率であったものの、毎年少しずつ乗客数を増やしています。
要町駅は池袋駅という桁違いの大型ステーションの隣駅です。自然と物価高なイメージを持つ人もいますが、(介護施設に関して、であれば)そうだとは言い切れません。昭和の時代から残る住宅地が多いという土地柄にお似合いの、格安の介護施設が何軒も見つかるのです。いかにも都会的な、ゴージャスな介護施設もそれなりにありますが。総括するなら、高齢者を抱える家庭のあらゆるニーズに合わせた介護施設が集まっている地域だったのです。
施設のタイプについて語るなら、最近大流行のグループホームやサービス付き高齢者向け住宅は要町の近隣でも勢力を強めつつあります。介護付き有料老人ホームについてもほぼ同様の傾向が観察されています。