駅近辺に医療機関が多く、高齢者も安心して住めるエリア
1970年代初期までは、農地が大半を占めている一帯でしたが、宅地開発や工業開発のあおりを受けて地下鉄の開設が行われたことから、駅の開業に至りました。それ以来、周囲の住民にとって重要な交通手段となっています。21世紀に入ってからの利用率はかなり安定しており、1日あたりの乗降客数は17000~18000人台で推移しています。
駅の前には国道17号線の新大宮バイパスや笹目通りがあるほか、首都高速5号池袋線の出入り口も近く、車での移動もわりとしやすい条件がそろっています。バスは本数が多いわけではありませんが、国際興業が運営する路線があって成増駅まで運行しています。
当然のことですが、都営三田線に乗ると都内の各地に移動できます。比較的近いのは新板橋駅や西巣鴨駅で、それぞれ埼京線や都電荒川線に乗り換え可能です。もっとも乗り換えにいちばん適しているのは大手町駅でしょう。メトロの路線が多い(丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線)ほか、東京駅と隣接しているため、JRの路線を大量に利用できます。
板橋区内には、数十年前に建造された住宅地がたくさん残っていますが、まだ住民の高齢化率はよその自治体と比較すると顕著ではありません。高齢者対策を行うにあたって時間的なゆとりがあるといえます。
その中で、特別養護老人ホームなどのサービス拡大が粛々と進められていますが、残念なことに民間の施設、特に有料老人ホームの建設があまり進んでいません。都内北部にあるというロケーションを考慮すると、特に公営の施設にこだわらない場合なら埼玉県内の施設に目を向けることも大切でしょう。
西高島平駅を起点にして探す場合も、駅から距離があるエリアの施設もよくチェックするに越したことはありません。そうすればおそらくは、月額使用料が10万円台前半で入居できる高齢者住宅やサービス付き高齢者向け住宅がたくさん見つかる可能性が出てきますから。
西高島平駅周辺は、23区内ではわりと物静かな土地です。便利さは残しつつも、リラックスした生活を営みやすい土地柄です。それに、板橋区は医療機関が多いことでよく評判になっています。万一のときでも受診してくれるところがいっぱいあるというわけです。シルバーエイジにはフレンドリーな土地だとみなすことも可能です。