江戸川の近くに落ち着きと便利さを兼ね備えた生活空間があります

三郷駅の周辺は、現在は再開発事業などのターゲットに選ばれていません。ただしひと昔前にさかのぼると、この駅を中心に大がかりな区画整理事業が進められてきた時期がありました。その時代につくられた住宅地は今なお広く残っており、東京都内の23区をはじめ各方面に通勤する住民の誘致を目的としたベッドタウンとしてまだ機能しています。公共の施設から民営の施設まで、通常の暮らしに必要なほぼすべての施設があらかた整備されているエリアです。
その点はバスのような公共の交通インフラについてもよくあてはまります。長年バスの運営が行われてきた駅だけあって、本数やコースの豊かさについては申し分ありません。東武バスセントラルが管理する路線がいちばん多いですが、マイスカイ交通やグローバル交通、京成タウンバスが手がける路線も数種類あります。
三郷駅はJRの武蔵野線の管内にある駅です。すぐ隣駅から千葉県内に入りますが、この隣接する南流山駅から4駅(南流山駅・新松戸駅・新八柱駅・東松戸駅)ほど乗り換え用の駅が連続する点は、なかなかのアクセシビリティを発揮してくれます。同じ武蔵野線だけに絞っても、馬橋支線や北小金井支線へ接続している点は重視せざるを得ません。そのほか、同じJRの常磐線・つくばエクスプレス・流鉄流山線・新京成線・北総線・京成成田空港線と鉄道会社が多数進出しており使える路線は幅広くなっています。
近年の三郷駅は、特に人が集まる出来事に乏しいことから利用率は下がり気味です。1日平均の乗客数は、2008年以後ずっと15000人を下回っています。ただし前年度と比べて微増する年もたまにあり、低下に歯止めがかかりつつあるという意見が出ています。
近年の三郷駅の周辺には、長年この地に住み続けて高齢化した住民の姿がよく目撃されます。その影響から介護施設の建造は重視すべき課題となっていますが、本格的な介護を行える施設はかなり早くから建てられてきました。介護付き有料老人ホームは、この駅周辺の施設の中でかなりの割合を占めています。近年はグループホームやサービス付き高齢者向け住宅なども人気を集めていますが。いずれにせよ、駅の近辺から少し離れたところまで、多様な施設が分散していることはよい傾向でしょう。