サ高住やグループホームが充実するエリア
もっともその前から、設備のよさで日本中に知れ渡っている駅でした。バリアフリーを意図したエスカレーターや、車いす用の階段昇降機を設置していることや、2010年に飛び込み自殺防止用のLED照明を導入したことで評判を集めてきました。
このように高齢者にとって使いやすい駅ですが、駅の周囲も国際興業が運営するバスが何本も走っており、区内のどこに移動する場合も苦労しないという長所があります(浦和競馬場については、大きなレースがある日は無料のバスが運行されるため、競馬ファンには特におすすめできる駅です)。商業施設も、最近は一時期の不景気を脱して巻き返しを順調にはかっている地区もあれば、新規出店が目立つ地区もあって、バイタリティが感じられます。
駅の利用者は、1990年代のある時期に少しずつ減っていました。しかし21世紀に入ってから微増がはじまり。2013年の調査では1日あたりの乗客数が59000名を上回りました。武蔵野線の中だけで勝負するなら、いちばん乗降客数が多いというレポートもあるほどです。
その武蔵野線で移動するなら(武蔵浦和駅では埼京線、東川口駅では埼玉高速鉄道線……といった具合に)、近くに乗り換えしやすい駅がいくつもあります。なお京浜東北線で乗り換えをしたいなら、やはり隣の浦和駅が楽でしょう。宇都宮線・高崎線・湘南新宿ラインなど、メジャーな路線が何本も乗り入れています。
南浦和駅をポイントに老人ホーム・高齢者専用住宅を調べる場合、浦和区という自治体の狭さに配慮する必要があります。すなわち、なるべく数キロ離れた場所もターゲットに含めながら探すに越したことはないのです。やり方を間違えなければ、月額使用料が10万強で相談できる施設が何軒も出てくることでしょう。特に、サービス付き高齢者向け住宅やグループホームが見つかりやすいエリアです。
もっとも、高額の費用を徴収する施設でも構わないなら、コストもサービスの質もひたすら高いという施設も見つけやすい土地です。施設の数についてはまだ不足気味ではあるものの、費用を中心とした希望に合わせて、施設を見つけ出せるというありがたいエリアでもあるのです。