川崎市内でグループホームの数が最多!

川崎市の東端にある地域が川崎区。
多摩川の下流は、東京都と神奈川県の境を流れていますが、川崎区は、多摩川の河口に近い下流域の大部分を占めています。
東京湾に面していることもあって、埋立地もかなりつくられてきました。
海に近いことから工場や倉庫が多く立ち並ぶほか、鉄道や幹線道路が多数通る場所でもあり、経済的に大きな役割を果たしてきました。
人が多く立ち寄る場所であることから商業施設もたくさん存在します。
ベッドタウンとしての役割も大きく、いまだに住宅地の建設ラッシュが続いています。
川崎区を走る鉄道といえば、JRの東海道線や京浜急行電鉄が有名ですが、南武線や鶴見線も忘れるわけにはいきません。
東京湾アクアラインや首都高速道路も使いやすい場所で、交通面では心配が少ない土地です。
多摩川の向こうには、羽田空港があることも注目に値します。
川崎市の人口は、過去半世紀を通してずっと増え続けていますが、川崎区の場合、1970~80年代前半にかけては人口が減り続けていました。
80年代後半から人口が増加に転じ、90年代前半には再度減少しています。
21世紀に入ってからはまた人口が増加傾向を示し、以後は人口が順調に回復しています。
こうした事情があるからかもしれませんが、川崎区は市内の他の区域と比べて高齢化率が顕著です。
2012年のレポートでは、川崎市全体の高齢化率は17.1%でしたが、川崎区だけで見ると20%をわずかに超えていました。
2023年には人口23万2,123人、高齢化率22.3%となっています。
川崎内の要介護認定者も、2020年には4,579人という多さになっています。
行政による福祉政策も随時進められています。
川崎区は、市内で人口がいちばん多い区ではありませんが、グループホームや老人いこいの家の数は市内でいちばんの多さです。
地域包括支援センターも市内でいちばん多く、高齢者の暮らしに関する相談がしやすいエリアであることは間違いないでしょう。
高齢者向け住宅や、民間の有料老人ホームなどに目を向けると、毎月の使用料が極端に安い施設が目立つエリアではありません。
それでも、月に10万円台の負担から相談可能な施設もありますし、入居一時金がゼロになる可能性のある施設もあります。
川崎区の場合、まだ施設が増える可能性が非常に高く、また生活の便利さではずば抜けている土地であることから、高齢者にとって将来的にどんどん暮らしやすくなっていくという希望に満ちあふれています。