多様な高齢者福祉サービスと充実した交通アクセスが高齢者の生活をしっかりとサポート
相模原市南区は、神奈川県相模原市が2010年に政令指定都市となった際、設立された行政区です。
区域は旧相模原市南東部。
交通アクセスとしてはJR東日本の相模線や、小田急電鉄の小田原線などが通っています。
路線バスも神奈川中央交通が運行中。
また、国道16号なども整備されており、通勤などに利用されています。
南区の高齢者人口の将来推計に目を向けてみますと、2010年には南区の総人口は約27.4万人、高齢者人口は約5.3万人でした。
それが2023年には27.9万人、高齢者人口7.2万人との調査結果が出ました。
13年間で高齢者人口が約2万人も増加していることがわかりました。
南区も高齢化社会に向けて、柔軟な対応を迫られているのです。
高齢者が着実に増加する中、南区は相模原市と共にさまざまな高齢者福祉サービスを実施し、高齢者の生活をサポートしています。
たとえば、高齢者世帯で所得が少ない方を対象に電話を貸与。
基本料と通話料1000円まで相模原市が助成する制度を南区も行っています。
また、南区の特別養護老人ホームはどの施設も100~300人待ちです。
即入居は非常に難しい状況ですから、特養や有料老人ホームなどが実施しているデイサービスやショートステイを利用しつつ、在宅介護で生活している方も大勢いるようです。
そのため、在宅介護をフォローするためのサービスも施行。
「ねたきり高齢者等移送サービス」という、介護度が重い方を介護車で移送するサービスの助成などを行うことで在宅介護の負担を軽減しています。
その他にも多彩な高齢者福祉サービスがありますから、地域包括支援センターや区役所にある高齢者相談課に遠慮せずサービス申請をすることをおすすめします。
サポートを受けても在宅介護が厳しい、しかし特養にも入居できない…という方にはグループホームや有料老人ホームなどの介護施設があります。
自分に合いそうな所をいくつか選び、資料請求などをして料金やサービスの詳細を比較検討し、入居を決定するとよいでしょう。
相模原市のグループホームは入居時の費用、月額利用料共に15万円未満の所がありますが、毎月の合計費用は諸経費を含めると15万円以上かかる場合もあります。
サービス付き高齢者住宅は入居時の費用30万未満、月額利用料は20万未満の施設も。
この料金に介護保険料やデイサービス代などが加算されますので、必ず合計費用の見積もりを出してもらいましょう。
介護付き有料老人ホームもさまざまで、入居時の費用は0円から数千万円。
月額利用料も20万円弱から40万円程度。
料金は高めですが、その分手厚い介護が受けられます。
検討するためにも、いろいろ見学に行ってみるのもよいと思います。