民間の介護施設は少なめ?選択が難しい側面も
山に囲まれた位置にあり、市内には山林や丘陵地がたくさん見つかる神奈川県秦野市。
昔からたばこの栽培が盛んに行われてきましたが、1980年代を最後にたばこ農地は消滅しました。
しかし、農業や林業は今でも市内各地で続けられています。
いずれにしても、手つかずの自然が豊富に残る地域です。
シルバーライフには適した土地だと考えて構わないでしょう。
昔ながらの商店街などは縮小傾向にありますが、巨大なショッピングモールなどが代わって進出しており、日常生活で不便を強いられる心配はほぼありません。
交通手段も同様で、小田急電鉄が乗り入れているほか、神奈川中央交通・湘南神奈交バスのようなバス会社が運行しています。
東名高速道路をはじめ幹線道路を使いたいときも、時間がかからないという利点に恵まれています。
高度成長の時代に工場の誘致が行われた影響もあり、秦野市の人口は、戦後一貫して増加しています。
ただし、21世紀に入るとその伸びは一気にスローになりました。
2010年には人口が17万人を超えましたが、近い将来に、人口が減少に転じる可能性を指摘する意見も出ています。
2009年に、市内の高齢化率が初めて20%に達し、2011年には21%を上回るなど、秦野市も高齢化のリスクと無縁ではありません。
2023年には31.0%となり、高齢化が進行していることがわかります。
要介護認定者もすでに7,500名を超えており、介護政策に関しては今後とも全く気を抜けないことが確実な状況です。
特別養護老人ホームや老人保健施設への入所希望者も増えているため、計画的な支援を行っています。
入所見込者数を精密に算出することで、待機者を順当に減らすことにすでに成功しています。
秦野市の老人ホームや高齢者向け住宅の数は、よそのエリアと比べて特に多いというわけではありません。
特に民間の施設がまだ十分ではないようです。
ただし高額な施設が少なく、手ごろな費用で入居できるチャンスがあります。
施設の料金体系を見ても、10~20万円くらいの幅があるケースが多く、安い料金を希望するなら相談もしやすいという特徴があります。
秦野市には、まだこれから施設が増える可能性が多く残っており、近い将来はもっとシルバー世代が住みやすい場所になるという期待を持てます。