広大な面積の中に、有料老人ホームやサ高住が多数

神奈川県のほぼ中心部に位置する高座郡。
以前は広大な面積を誇っており、北は東京との境界線まで、南は太平洋沿岸と県の中央部分を南北に分断する形状で広がっていました。
しかし郡内の自治体が相次いて分離していき、1978年以降は寒川町だけが残っています。
寒川町は、町名の由来ともなっている「相模国一之宮寒川神社」や、「相模国一之宮八幡大神」のような旧跡で古くから知られる土地でした。
平地が大半を占めていることもあって、人々が早くから定住をはじめていることが数々の証拠から明らかになっています。
門前町として発展した歴史を持つ由緒正しい土地ですが、20世紀に入ってからはたくさんの企業が進出して工場や事業所を構えるようになりました。
独自の経済基盤を築いており、伝統と近代性が両立している自治体とみなしてよいでしょう。
小規模な町ですが、JR相模線の駅が3つあるなど、アクセス面にかけては相当の利便性を感じ取れます。
さがみ縦貫道路のインターチェンジが2ヶ所、南北に分かれて設置されている点も、時間を無駄にしない移動が可能であることを裏付けています。
近場を動き回りたいときは、神奈川中央交通のバスに乗車できるほか、オリジナルのコミュニティバスが走行しています。
寒川町の少子高齢化の状況をここでチェックしてみましょう。
2023年の調査では、高齢化率は27.4%となっています。
ただし2035年になると、高齢化率については30%越え、高い数値に達することが確実視されています。
2010年代に入ってからは、要介護認定者数の増え方が2000年代までと比べて目立っており、高まるニーズに対して適切な供給を行っていくことが、当面の課題と考えられています。
郡内にはすでに特別養護老人ホームや介護保険施設などの行政主体の介護施設が整備されていますが、これらの数はどちらかというと不足気味です(ただし、グループホームについては比較的多めですが)。
しかし高座郡寒川町は、有料老人ホームや高齢者向けの住宅の数にゆとりがある自治体でもあります。
現在は広々としたエリアではないわりには、これらの施設数は決して少な目ではありませんし、その影響から立地条件や費用面の条件、そしてサービスの特徴などに多様性が発生しています。
まだどんな施設がいいのか判断がつかないような場合は、なるべく多くの種類を見て回ったほうが、手に入る知識が増えるためお得でしょう。