駅のある大田区だけでなく、川崎市まで目を向けると選択肢も広がる!?

駅の改修が2007年以降相次いで行われています。駅ビルの工事も同時に行われており、エレベーターや多機能トイレの増加などを中心に、駅の構内でも駅ビル内でもそろってバリアフリー化に成功したことは高齢者にとってはありがたい変化となりました。
この駅で降車すると、バスを便利に使えるというメリットがあります。西口では東急バス、東口では主に京急バスが多数の路線を管轄しています。また、羽田空港が近いことから、国内外の遠隔地に行きたいときは便利なエリアでもあります。
京浜東北線で移動するなら、大宮駅から大船駅まで、目指せる駅は何十にも及びますが、近くで重要な駅となるのは品川駅と川崎駅でしょう。どちらでも東海道線と京浜急行本線を利用できるほか、前者では山手線・横須賀線のほか東海道新幹線まで利用できます。そして後者では南武線・京浜急行対視線への乗り換えが可能です(京急川崎駅まで、多少歩きますが)。
東急の利用をするなら、池上線の場合は五反田駅までストレートに行けます。東急多摩川線の場合はもちろん多摩川駅に直行して、東横線や目黒線にさらに乗り換える人が多いことでしょう。
この駅の利用者は相当に多いのですが、東急側についてはピークのころよりいくぶん減り気味です。池上線・東急多摩川線を合わせた1日平均の乗客数は、1990年代には8万人を超えた時期がありました。しかし2010年の報告では、75000人をわずかに超える程度です。京浜東北線側の場合はまだ少しずつ増えており、2013年にはあとすこしで14万人というところまでいきました。
蒲田の周辺にはかつて工場や倉庫などが多く、それらに勤務していた住民の高齢化が以前より指摘されています。公的な施設、たとえば特別養護老人ホームなどの増床が例年企画されていますが、全待機者を収容するほどの余裕はありません。
幸い、蒲田駅の周辺で民間の施設を探すと、駅から数百メートル程度の距離にありながらコストが安めになっている施設が建てられています。こうした施設を中心に見学していくのがおすすめです。また、ある程度広い範囲から探せる場合は(この駅が大田区の南部にあることから)、川崎市内にある施設にもなるべく目を向けるほうが正解でしょう。