駅から離れている介護施設が多くとも、第二京浜など自動車のアクセスは良好
都営浅草線は、西馬込駅が発着駅となっています。しかしこの路線は泉岳寺で分岐し、京浜急行線に連結する路線のほうが中心的な役割をはたしています。また、終着駅たる押上駅からは京成(押上)線・東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線への乗り入れが可能です(他の都営線、あるいは東京メトロの各線が中心です)。
しかも、泉岳寺駅から押上駅までの間にある10以上の駅のほとんどが、何らかの路線と接続しています。こういった事情から、さまざまな路線への乗り継ぎを利用するなら泉岳寺まで出る機会が自然と増えることになりそうです。とはいえ泉岳寺駅に行く途上にも、乗り換えに使える駅はあります。中延駅では東急大井町線に、五反田駅ではJR山手線、それから東急池上線に乗り換えることができます。
この駅の乗降客数は過去数十年にわたって少しずつ増え続けてきました。1日あたりの乗降客数を集計すると、2006年に35000人を突破しています。その後も徐々に増加が進み、2013年に入ると40000人を超える結果となりました。この傾向はこれからも変わらない可能性が高そうです。
この駅は大田区に位置する駅のひとつ。大田区といえば23区内では最大の面積を抱えており、高齢者もそれに比例してたくさん住んでいるエリアです。高齢者福祉の一環として、老人保健施設のような行政が関与する施設の充実化が何年も前から待ち望まれています。最近は、大幅な拡大計画が次々と繰り出されていますが、完全に希望者のリクエストに応じられるようになるには、かなりの年数と予算、そしてマンパワーが必須となることは想像に難くありません。
このような事情では、一般の高齢者世帯に対してはすぐにでも入れる施設をほどよく利用する賢さが求められるでしょう。西馬込駅から周囲を見渡すと、至近距離にある施設がすぐ目に飛び込んでくるというわけにはいきません。ただし、第二京浜をはじめ幹線道路に時間をかけなくても出られる土地柄ですし、駅から離れていることはそれほどの欠点にはなりません。広い視野を保ちながら施設を探すことが推奨されます。立地条件や特色あるサービスなど、個性にあふれた施設が入居者を今も募集しています。