JR蒲田駅に向けて町並みが開けていき、高齢者施設もちらほら

駅の周囲はどちらかといえば閑静な印象ですが、歩いて10分強離れているJRの蒲田駅の方角に近づくにつれて、だんだんと開けた街並みが見えてきます。また近年は再開発計画がスタートしており、少しずつ最新の技術を大量に投入したマンションの建設が進められています。
その一方で、小規模な商店街などが多く残っており、昔ながらの風情が色濃く残っています。大きな道路にも迅速に出られるロケーションですが、駅前が決して広くないにもかかわらず、道路沿いにバス停留所が設置されており、羽田京急バスが何本もの路線を運行しています。
この駅は京急本線と京急空港線が交差する駅です。京急本線を品川駅から浦賀駅まで何十という駅を含む長大な路線です。泉岳寺を通して都営浅草線、さらに京成線にもつながっていて利用価値がひたすら高い路線ですが、この駅から見た場合特に近くて頼りになる駅は、京急川崎駅でしょう。歩く必要があるものの、JR線に乗り換えしやすいためです。空港線については、いうまでもなく羽田空港方面に行ける点がメリットです。また、東京モノレールに乗り移れる駅が多い点も隠れたメリットかもしれません。
この駅の利用者は、ときどき前年度より減ることはありますが長い目で見ると増えています。2005年に、1日あたりの乗降客数が45000人を超えましたが、2008年にはあと少しで50000人というところまで膨れ上がりました。その後は少し減っていますが、また一気に増えても不思議ではありません。
この駅は大田区、中でも蒲田という町工場がかつて急増した場所にあります。住民の高齢化が以前より懸念されていますが、実際に特別養護老人ホームのような施設が慢性的に不足しています。この数年で、そうした施設の拡充が相次いで決行されていますが、まだ需要に追い付いているわけではありません。そこで京急蒲田駅付近での施設入居を希望する向きには、柔軟な考え方をもとに施設探しをすることが求められます。
安さで目立つ施設がごく少数に限られることは残念ですが、費用体系をはじめサービス内容について独特の趣向がある、または相談する余地があるケースなら少なくありません。なるべく多くの施設を調べ、見学することが大事です。