歴史ある神社仏閣も多く、高齢者が落ち着いて過ごせる街

泉区は横浜市を構成する18区の一つで比較的のどかな風景が広がる地域。
農地は横浜市の中でも最大で、区内のスーパーなどで地元野菜の販売も積極的に行われています。
また、区内の渓流ではホタル観賞ができるなど、豊かな自然に恵まれているのが特長。
田園風景の広がる地域ではありますが、横浜市内中心地へのアクセスも決して悪くありません。
騒がしい地域は嫌だけれども極端に不便なのは嫌だ……と感じる方に人気の地域となっています。
また、持ち家率が高いのも泉区ならでは。
他の横浜市区内ではマンションなどを購入する人が多いのですが、泉区では一戸建てが圧倒的。
中心地へのアクセスも悪くないながらも、現実的な値段で夢のマイホームを手にできるとあって人気の地域。
若いファミリーも多く住んでいます。
その一方で、古くから住んでいる高齢者の姿も多数。
1950年代には複数の団地が建設されたことから、取り壊された後も住み続ける方が多いようです。
のんびりとした空気は良い意味で神奈川県横浜市ということを忘れさせてくれると、お住まいの高齢者の満足度は高くなっています。
古くは鎌倉時代、幕府や鎌倉府が今でいう泉区内にも置かれていたことから史跡も多いのも特長。
和泉町にある長福寺・須賀神社は北条氏によって滅ぼされた泉親衡ゆかり寺院とあって遠くから訪れる歴史ファンの姿も。
そのほか団地のすぐ側に遺跡があるなど、近所をふらりと散歩しているだけで古くからの歴史を感じさせてくれます。
そんな泉区は2023年には人口15万2,035人、高齢化率28.8%となっています。
ほかの横浜市区内と比べても特別に高い訳ではありませんが、確実に高齢化の波は訪れているようです。
そのため、さまざまな福祉サービスを行っているのですが、特徴的なのは「濱ともカード」。
65歳以上に配布される協賛店・施設での割引が受けられるパス。
特別な申請をしなくても、日々の生活の中でそういったサポートが受けられるのは魅力的です。
そのほか、クリーニング店が特別価格で衣類を洗濯してくれるなど、細やかなサービスが充実。
泉区の有料老人ホームは港北区など人口の多い区よりも数は劣るものの、十分に比較検討できる数が建っています。
グループホームが多くはなっていますが、特別養護老人ホームも多数。
中にはゆったりと過ごすことのできる高額なタイプも存在。
落ち着いた環境でのんびり過ごしたい方が移住してくるケースも多いですよ。