介護施設の種類が豊富で、選択肢の幅広さが嬉しい

埼玉県の南端に位置する朝霞市。
川越街道の宿場町のひとつで、無数の旅人が足を休める場所として発達を遂げたという沿革があります。
現在は、陸上自衛隊の駐屯地がある場所というイメージが強いですが、戦前は陸軍の用地が、戦後は米軍のキャンプ地が多かったエリアです。
軍事関係の用地の多くは、公共の施設のために分割されていますが、未使用の土地も少なくありません。
こうした経緯から市内には緑地がたくさん残されており、市民にとって癒しの風景を大量に提供する結果となっています。
この点のほか、市の収入が以前から好調で、公共の福祉などに使われる額が多い点が高齢者にとってメリットとなっています。
市内の鉄道はJRの武蔵野線と東武東上線です。
路線数や駅の数は少ないものの、都内へ日常的に通う市民が多いエリアのため、心地よく使えるように配慮されています。
市内には高速道路が走っていませんが、川越街道がその代わりに車両通行において重大な役割を果たしています。
東京都に近いという立地のため、市内のバスについては東京・埼玉それぞれの大手(東部バスウエスト・国際興業バス・西武バス)が熱心にサービスを行っています。
その一方で、市営のコミュニティバスの運行も順調で、高齢者の日々の行動をほどよく助けてくれます。
現在の朝霞市は、埼玉県内における都内方面へのベッドタウンとしては、飛びぬけた勢いで成長している都市です。
高度経済成長期やバブル経済の時期が終わってから現在まで人口は増加しており、3万人を突破したのは2010年代に入ってからのことでしたが、2023年の調査では14万4,062人まで増加していることが判明しました。
市内の高齢化率は、2023年の調査で19.5%。
朝霞市はこの利点を今後も存分に活かすことで、高齢者福祉を理想的に実行して行ける可能性に恵まれています。
すでに朝霞市は、高齢化対策に向けて好スタートを切っています。
介護施設の戸数や定員数にはまだ改善の余地が残されているものの、施設の種類はすでにほどよく分散されつつあります。
どのタイプの施設においても、まずまずのコストで入居が可能なところが登場していることは間違いありません。
入居一時金や月額使用料が20万円以下で済むような施設であれば、公営の場合でも民間の場合でも、苦労せずに見つけられるかもしれません。
時間をかけて施設選びを行う機会を設けることが大事でしょう。