閑静な住宅街のある行政区で、穏やかな老後が待っている

さいたま市大宮区は同市の中央に位置する、さいたま市を構成する10区のうちの一つです。
大宮区は、近代以降は鉄道交通の要所として知られ、大宮駅にはJR東日本の新幹線・在来線各線、埼玉新都市交通の伊奈線、東武鉄道の野田線などが乗り入れており、関東圏最大級のターミナル駅となっています。
そのため、駅周辺には大型商業施設が立ち並び、県下有数の商業都市として発展を続けています。
一方、桜木中学校から東西にわたる、さくら並木通りと呼ばれる地域周辺は閑静な住宅街が広がっており、静かな老後を過ごしたいという高齢者の方にも人気のエリアとなっています。
2023年にはさいたま市の総人口は約134万人、うち高齢者人口は約31万人、高齢化率は23.2%と発表されています。
この高齢化率は、この規模の都市としては低めの数値となっていますが、年々上昇傾向にあり、予断を許さない状況です。
大宮区に目を向けると、総人口約13万人、高齢者数は約2.7万人、高齢化率は22.0%を記録しており、高齢者数・高齢化率共に、年々じりじりと上がっています。
また、大宮区における、特別養護老人ホームの平均待機者数は約180人となっており、さいたま市の中では、あまり良い数字ではありません。
加えて、大宮区は、他の地域と比べても老健・特老の施設数が少ないという問題もあるため、入居を希望する場合は、数年単位の待機を覚悟する必要があります。
しかし、民間の高齢者向け施設、老人ホーム、グループホームの入居率は約88%程度と落ち着いていますので、入居先探しはそれほど困難ではないと言えそうです。
大宮区の高齢者向け施設、介護施設における、スタッフ一人あたりの利用者数は4.13人。
施設スタッフの定着率(在職者・退職者の割合)も約90%と、どちらも全国平均に近い数値となっています。
これらの数値は、さいたま市全体から見ると多少落ちるものとなっていますが、介護施設、高齢者向け賃貸物件によって数値に大きな差がある部分でもありますので、平均値に惑わされず、問い合わせ・見学時に個別に確認されることをおすすめします。
大宮区は同市内でも、費用を抑えたコストパフォーマンスに優れる施設から、富裕層向けの高級志向の施設まで、幅広く揃っていることが伺えます。