自然が色濃く残るエリアで、介護施設選びでも人気の行政区

さいたま市緑区は同市の南東部端に位置する、さいたま市を構成する10区のうちの一つです。
緑区は、その名の示す通り、江戸時代から植木や苗木、花木産業が盛んに行われてきたという歴史があり、現在では緑豊かな自然環境と良好な都市型生活機能が完備された、非常に住みよいエリアとなっています。
自然が色濃く残っていながら、生活の利便性はしっかり確保されているため、高齢者の方にも人気の行政区です。
2023年には、さいたま市の総人口は約134万人、うち高齢者人口は約31万人と発表されています。
また、高齢化率は23.2%となっていますが大規模都市としては低い数値でとどまっています。
しかしながら、高齢者率は上昇傾向にあり2030年には25%を超えるとの予測も。
そのため、区民からも早急な対策が必要との声が強まっています。
緑区に目を向けると、総人口約13.2万人、高齢者数は約2.9万人、高齢化率は21.9%となっています。
さいたま市の他の行政区と比較すると、高齢化率の上昇は緩やかではありますが、予断を許さない状況です。
緑区における、特別養護老人ホームの平均待機者数は約190人となっており、さいたま市全体から見ると、状況はあまり芳しくありません。
緑区の特老の中には、待機人数約490人というところもあり、特老・老健への入居を希望する場合は、数年単位待機することを覚悟の上、申込みを行う必要があります。
一方、民間の老人ホーム、グループホームの入居率は約90%で安定していますので、費用などの条件面が合えば、即入居も難しくないというのが現状です。
緑区の高齢者向け施設、介護施設における、従業員一人あたりの利用者数は3.82人と比較的良好です。
しかし、施設スタッフの定着率(在職者・退職者の割合)は約90%と少々低い水準ですので、スタッフの入れ替わりが激しい施設も少なくないようです。
施設選びの際、スタッフの熟練度やサービスの質を重視される場合は、問い合わせ・見学の際に、施設に定着率やスタッフ一人あたりの対応者数を確認されることをおすすめします。