パノラマ
高齢者をはじめ、社会的弱者に対する配慮に敏感な小都市
埼玉県の東端に位置する、幸手市。
県内では小規模な都市ですが、日光御成街道と日光街道が交差する要所に該当するため、宿場町として重視されてきた歴史を持っています。
平将門の首塚がおかれているなど、悠久の歳月を感じさせる旧跡が保存されているエリアであることは疑いありません。
最近は市の中心部以外の場所にも、郊外型のショッピングモールなどが少しずつ開店しており、市全体で便利な生活を営みやすく変わっています。
高齢者や身障者などを対象とした福祉政策への関心が高く、「高齢者元気アップ体操教室」が開かれたり24時間巡回型ホームヘルプサービスが導入されたりと、過去を振り返ると意欲的な試みがたくさん行われてきたことがうかがえます。
市外に出ずに鉄道を利用しようとすると、必ず東部日光線を利用することになります。
都内方面に通勤する市民が少なくないため交通システムは重要ですが、圏央道や国道4号線をはじめ幹線道路がたくさん通っており、車両による移動をするなら選べるコースはたくさん考えられます。
中田観光バスや朝日自動車が市内～周辺都市内をカバーしたバス路線を担当していますが、市営のコミュニティバスに乗るという手もあります。
市の人口推移は1990年代半ばを分岐点として対照的な流れをたどっています。
それまでは増加のスピードが顕著でしたが、それ以後は決して遅くないペースで減少しています。
幸い、10年くらい前に減少の速度が衰えはじめ、最近はゆっくりとしたものになっていますが。
市内の高齢化の状況は、件の平均値と照らし合わせるなら遅いとはいえません。
2023年には人口４万9,404人、高齢化率35.6％との調査結果がでました。
現在の市内にある老人ホーム・高齢者専用住宅は、種類に関しては多少偏りがあるかもしれません。
ただし、今ちょうど大幅な施設の新設・改築などの計画が進行している途中であることを考慮に含める必要はあります。
入居者に本格的なケアサービスを行っており、待機をさせられない施設を探すなら、介護つき有料老人ホームをメインにあたるのがおそらく妥当でしょう。
費用の点では「すごく安い」というところが多いわけではありませんが、まずまずの価格設定です。
また、サービスつき高齢者向け住宅はまだ少数しか建てられていませんが、安い施設がすでに登場しています。
