市内で最も高齢化率が高く、介護施設も続々と誕生

さいたま市の東部を占める岩槻区。
もともとはつい10年前まで独立した「岩槻市」だったこともあり、市内ではかなりの面積を有しているエリアです。
大宮や浦和といった、市の中心地域のような派手さはないものの、かつては城下町として発展し、周囲の地域をリードするエリアでした。
現在もかつての繁栄ぶりをうかがわせる史跡が各地に点在しています。
かつての町名を復活させようとする動きが持ち上がっており、伝統を保存しようとする意識の強さが感じ取れます。
人形づくりを代表的な名産品としている点は全国的に知れ渡っています。
老後を送る場所としては、落ち着きや安らぎを享受できるチャンスがあるといえそうです。
もちろん、生活する上での利便性は申し分ありません。
交通機関は、鉄道こそ東武野田線のみですが、東北自動車道のインターチェンジがあるほか、多数の国道や県道に出やすいという利点があります。
バス会社も、国際興業や東部バスウエストなど大手が走っています。
さいたま市の人口は、まだ増加が続いています。
ただしその増加率は依然と比べて落ちており、岩槻区もそれと同じ傾向を確認できます。
特に近年は、横ばいと言っても差し支えないくらい人口の伸び方が落ち込んでいます。
高齢化率は、2023年の時点で30.4%になっており市内では唯一30%を超え、いちばん高い区域との結果でした。
もともと「団塊の世代」に属する年代がたくさん住んでいるエリアとして有名だったため、驚くことではないのですが、2040年には35%を超えることが確実視されており、高齢者福祉の必要性は特に高いといえます。
岩槻市では、過去10年の間に続々と新しい老人ホーム・高齢者専用住宅が誕生しています。
それでもまだ、数がじゅうぶんに足りているとはいえませんが、駅からあまり遠くない場所のような、便利な立地を選んでオープンしたケースも少なくありません。
費用については、極端に安い民間の施設などは多くないものの、価格帯に幅が広い施設が中心です。
安値を選べれば、月額使用料が10数万円に落ち着く可能性があります。
入居一時金についても、0円から相談できる施設がけっこう含まれています。
施設をよく探す価値があるエリアになっていると評価できます。