中山道の本格的な整備の前から宿場町が置かれた交通上の要衝

埼玉県の中央から東寄りに位置する、北本市。
現在の鴻巣市、江戸時代の間存在した宿場町「鴻巣宿」の原型となる宿場町がつくられた場所であることが数々の史料から明らかになっており、江戸時代の開始以前から、北本エリアが交通上の一大拠点であったことがうかがえます。
県内では小さめの都市のひとつに数えられていますが、東光寺や真福寺、石戸城跡といった寺社仏閣や旧跡が残っており、人々の関心を常に集めています。
それ以外の観光の目玉といえば、温泉郷が発達している点でしょう。
高齢者はもちろんですが、あらゆる世代が気軽に利用できるようによく手入れされています。
広域な市ではないため、「メジャーな交通システムを使うには市外にいったん出なければならない」と思われることがあるようですが、市内にいてもJRの高崎線や国道17号線などを簡単に利用が可能です。
国道や県道の数は、多めではありませんが他の幹線道路との接続が楽で、気持ちよく運転できます。
そして広い市ではないにもかかわらず、市内に進出しているバス業者が少数ではない点は要注目でしょう。
川越観光・朝日バス・国際興業・丸健自動車とそうそうたる顔ぶれがこの地に集結しているのです。
また、近接する自治体のコミュニティバスが北本市内にも路線の乗り入れを行っています。
鴻巣市・桶川市・比企郡吉見町の公営の路線を使えるだけで、市内の行動は一気に変わります。
さいたま市や都内に通勤する市民の移住先によく選ばれてきた時代があったため、1990年代半ばまでは市内の人口の増加率は常に高い数値を示していたものでした。
しかしその後は横ばいと呼べるくらいの人口推移状況となっており、周期的に微増や微減傾向を示す程度です。
もっともこの数年は減少する年が連続しているため、近い将来ははっきりとした減少傾向を感じ取れるようになるかもしれませんが。
2023年の調査では人口6万5,751人、高齢化率32.5%となりました。
介護施設の様子を探ると、サービス付き高齢者向け住宅や介護付き有料老人ホームが、今市内で評価を着々と上げていることがわかります。
費用についてはまずまずの安さです(たまに、入居一時金がまったく発生しないなど極端に安い施設も見つけられます)。
それらの次に住民からの評判が高まっているのは、グループホームでしょう。
認知症を発症していれば本当に頼りになります。