人口増加が止まらない埼玉南部のベッドタウンの代表格

さいたま市と東京都に挟まれ、典型的なベッドタウンとして成長してきたのが、埼玉県の南東部に位置する富士見市。
住宅地や商業地が過去半世紀を通して大量につくられてきた半面、昔ながらの水田風景なども簡単に拝めるエリアです。
これは水源の豊かさや、平坦な土地が市内いっぱいに広がっているという立地上の利点のなせる業でしょう。
この土地に住むと享受できるメリットはほかにも多いです、たとえば、水子貝塚公園や難波田城公園のような大規模で、独特の持ち味を備えた公園がたくさんある点はまさにその典型といえます。
富士見市は東武東上線の沿線にある都市で、毎日の利用客は相当の数に上ります。
ただしそのほかに鉄道は通っていないため、これ以外の鉄道に乗るためには市外に出る必要があります。
車で市外に出かける場合、あいにくと高速道路への乗り入れができる場所は市内にありません。
もっとも国道254号線への乗り入れが便利なため、ドライビングは決して不便ではないはずです。
現在は「和光富士見バイパス」の建設途中のため、近い将来はいっそう使いやすくなると期待されているところです。
埼玉南部でよく見かけるバス会社の多くが路線を持っているため、市内を散策する際に選べるコースには広がりがあります。
東武バスウエスト・国際興業バス・ライフバス・西武バスが参入しているだけではなく、市独自の循環バスがあることも覚えておきたいところです(運営は、市当局ではなく東武バスウエストが担当していますが)。
市内の人口は、1990年代以降は全体として落ちているものの、依然として増加が止まりません。
10万人を超えたのは1990年代後半でしたが、2023年には11万2,839人となっています。
市内の高齢化率は2023年には24.1%となっています。
高齢化は進んでいますが、介護施設は現在急ピッチで建てられていたり計画が練られている段階です。
特に「この施設が多い」といった特徴はありませんが、サービス付き高齢者向け住宅と介護付き有料老人ホームは比較すると多数派になりつつある様子です。
いずれにしても群を抜いて安価な施設は少ないですが、月額使用料が10万円台から相談できる施設であれば、見つけるのに手間取ることはないでしょう。
それから、日当たり・風通・庭地の広さなどの面でとても良好な環境にある施設が増えている点は、大いに評価したいところです。