梨畑が駅の目の前からいっせいに広がる、緑豊かなエリア

丹荘駅の場合、金鑚神社や大光普照寺といった太古の昔から残る寺社仏閣の最寄り駅となっており、歴史をしのぶ場所に事欠きません。これらの寺社には参拝者が今なお定期的に訪れますが、丹荘駅を利用するケースは少なくありません。このほか、天然温泉が駅からクルマで5分程度の場所に開放されています。高齢者を含めた周囲のあらゆる住民に人気がある施設です。
丹荘駅の周囲ではマイカーを所有する住民が多いですが、バスやタクシーも発達しています。タクシーについては駅のそばにオフィスがあるため、呼び出しなどは簡単です。バスについては駅のそばに停留所がひとつあるだけですが、朝日バスが手掛ける路線が本庄駅まで連れて行ってくれます。
丹荘駅は、JRの八高線の管内にある駅です。どちらかといえば終着駅である高崎駅に近く、手ごろな乗り換え場所は高崎駅およびその手前にある倉賀野駅となります。高崎駅は新幹線も停車する駅のため遠路を行くときは頼りになるでしょう。もっとも、在来線の信越本線や上越線、両毛線や吾妻線などの需要も高いのですが。
高崎線については一部の方面に限り倉賀野駅でも利用が考えられます。これらの駅と反対方向に関しては、4区間離れた寄居駅がいちばん近い乗り換え場所となります。この駅では、東武東上線および秩父本線への乗り継ぎが可能です。
丹荘駅の利用率は、この10数年というもの変化がほとんどありません。1日平均の乗客数は200~300人の間で上下している程度です。このような事情を背景に、2012年から無人化がはじまっています。
丹荘駅の周辺は、介護施設が豊富にそろっているエリアだと呼ぶことはまだできないでしょう。とはいえ、土地の広さや環境のすばらしさなどは施設をつくる上で大いに有利です。駅から2キロ以上離れたところを中心に、近年は少しずつ施設が誕生しています。
サービス付き高齢者向け住宅やグループホームが比較的多めですが、住宅型有料老人ホームや介護付き有料老人ホームなどもそれらに追随するように増えているところです。入居コストは、平均して安いといってよいでしょう。入居一時金を徴収しないところが過半数に達していますし、徴収するにしてもそこそこの金額でOKというところが多いです。