払える料金が少なくても大丈夫、という施設が中心です

しかし駅の近くにある日本肥糧新町工場が専用線を持っていた時代がありました。今もなお駅の周囲には、各業界から工場が集まっており、市の経済にも大きな貢献を果たし続けています。
現在は大きな駅というイメージは希薄で、駅前に乗り入れるバスの路線も多いとはいえませんが、参入しているバス事業者は日本中央バスに永井運輸、さらに市内のコミュニティバスとなかなか豪華です。国道17号線と県道40号線が近くを走っており、遠くに出かけたいときは頼りになる車道がそろっています。
JRの高崎線は東北本線とつながっており、短時間で目指せる範囲はわりと広いものになります。高崎線だけに限定するなら大宮駅までとなりそうですが、東北本線管内を合わせれば東京駅までスムーズに行ける点は、捨てがたいセールスポイントでしょう。
それに新町駅は高崎駅に近く、少し我慢するだけですぐにいろいろな乗り継ぎ先を選択できます。上越線や両毛線、吾妻線や信越本線に加えて上越新幹線・北陸新幹線も利用できるのです。上信電鉄の上信線もその中に含めておくべきでしょう。ちなみに高崎駅の手前にある倉賀野駅では、八高線への乗り換えが可能です。
この駅の利用率には近年、たいした変動がありません。21世紀になってからは、1日平均の乗客数は3500~4000人の間で上下してばかりです。あえて付言するなら、昨今では2006~2008年の3年間が特に乗客が多かった時期でしょう。2009年以降はきわめて緩やかではありますが、微減傾向が続いています。
新町駅の周辺は、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が介護施設の中心となりつつある模様です。もちろんグループホームや介護付き有料老人ホームなどもありますし、ちらほらと見つかるのですが。歩いてほんの数分で到着するような駅のそばには少なめですが、ある程度遠ざかったところとなるとだいぶ多めになります。
ところで駅からの距離に関係なく、新町駅近辺の介護施設には「入居費用が安上がりになりやすい」という共通項があります。入居一時金を一銭も要求されない施設も珍しくないという現実があります。用意できる金額に限りがある世帯には願ってもないポイントでしょう。