交通網が整備された佐波郡では、良質・低価格の老人ホームが多く見つかります
群馬県の南端、埼玉県との境界線と接する位置にある佐波郡。
たくさんの川に囲まれている点が特徴です。
かつては10を超える町・村が所属していた時代がありましたが、次々と分離していき、2005年に入ると伊勢崎市と3つの町・村が合併しました。
よってそれ以降の佐波郡は、玉村町1町だけで構成されています。
かつては日光例幣使街道の宿場町として、また養蚕業の街として繁栄を謳歌してきた歴史がある町ですが、現在は商工業とサービス業が町の経済の中心を支えています。
これらの産業の成功もあって、町内の人口は20世紀の終わりに急激に成長しました。
970年から2000年までの間に、人口は3倍近くに膨れ上がっています。しかし21世紀に入ると人口増加は完全にストップし、2000年代後半からは微減傾向を見せるようになりました。
佐波郡玉村町には鉄道の駅が存在しません。
列車に乗りたい場合は、高崎市のような近くの自治体まで足を運ぶ必要があります。
このため車両による移動に依存することになりますが、幸い関越自動車道(インターチェンジがあります)をはじめ、有力な車道への乗り入れが可能な場所が近隣に何ヵ所もつくられています。
バスに乗りたい場合は、群馬中央バスや永井バスの利用が可能です。
なお自転車での移動が苦痛でない場合は、群馬県道401号高崎伊勢崎自転車道線のようなよく手入れされたサイクリングロードを利用することがおすすめです。
佐波郡玉村町の高齢化は2023年の段階で27.0%です。
しかし、今から10年以上先になるとこれらの状況が急激に悪化するという予測がなされています(2030年代に入ると全国の平均値を追い越してしまうと言われているほどです)。
町内の人口は、2010年以降は微増する兆候を見せていますが、子育て支援や人口減少を抑制する政策を、高齢者向けのケアサービスと同時に進めていく必要性が高いといえるでしょう。
もっともこの地域で施設関連の介護サービスを受けるなら、予算の乏しい家庭にとっては願ってもないメリットがあります。
公的な施設でない場合でも、驚くほど入居費用が安い施設が何軒も見つかるためです。
もちろんすべての施設がそうというわけではありませんし、いつまでも定員に空きがあるとは限りません。
いずれにしても、施設への入居が必要になってきたら、資料の収集や見学、専門家への相談などをはじめ、早めに行動に移したほうが良いでしょう。