費用がかからない有料老人ホームが少しずつ増加しています
群馬県の西部に位置する安中市。
2006年に旧碓氷郡松井田町と合併して広さを増しました。
住宅地は主に平地につくられていますが、長野県との境界線近辺をはじめ、山林が多く残る場所が少なくありません。
碓氷川や碓氷湖をはじめ川や湖が多く、また人造湖やダムの数も豊富です。
ダイナミックな自然が目立つ一方で、交通および交易上の要所という歴史を抱える場所でもありました。
江戸時代には宿場町、また城下町として広く知られる場所であり、今でもその当時をしのぶ史跡が多数残っています。
磯部温泉や霧積温泉のような伝統のある温泉郷がある点もまたこの地域の声望を高めています。
鉄道の種類はJR線しかありませんが、信越本線のほかに北陸新幹線が停車する点は、大きな強みとなっています。
遠路を行くときは実際にとても助けになります。
幹線道路については国道18号線、そして上信越自動車道が外に出向く際の大きな足掛かりとなってくれます。
現在はそうでもありませんが、かつては群馬バスの路線が多数存在しました。
最近はJRバス関東やボルテックスアークもかなりがんばっていますが。
都内をはじめ県外に向かう高速バスについては、千曲バス・西武バス・西武高原バスが提供を行っています。
市内の人口は、1970~80年代にはゆっくりと伸長を繰り返していました。
20世紀の終わりが近づくとかなり人口の伸びは遅めになり、21世紀に入ってからは逆に微減が止まらなくなりました。
2010年代に入ると、およそ40年ぶりに6万人を切っています。
人口減がじわじわと進行している中で、市内では将来に向けた危機感と早期の対策を促す意見がよく飛び出すようになりました。
2023年の調査で人口5万5,245人、高齢化率が36.2%と発表されましたが、県全体の結果より懸念を感じさせるものだったことは否定できません。
特別養護老人ホームや老人保健施設といった公営の介護施設は当然ですが、グループホームのような民間からの後援を受けることも多い施設までかなり市内に増えていますが、それは近年の安中市内の実態を率直に反映したものだといえるでしょう。
特にグループホームは、市が主導するところからNPOなどがバックアップをしているところまで、あらゆる種類が建てられています。
もうひとつの市内の最近の特徴といえば、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームのような、「値がはりそう」というイメージのある施設についても安価な施設が出現していることでしょう。
中には10万円前後の月払いで入れるところもあるほどです。