初期入居費用が0円の施設が多数という嬉しい特徴
群馬県の東部に位置する桐生市。
群馬県民であれば誰でも知っている上毛かるたでも「桐生は日本のはたどころ」と言われています。
古くから絹織物の産地とされ、桐生織は超高級品。
一時は京都の高級織物・西陣織と並ぶほど人気のある織物でした。
絹織物の成功により市も栄え、古くから公園や下水道の整備、文化記念館などが建てられ、今もなお文化の香る地域になっています。
近代に近づくにつれ絹織物そのものよりも、そこで培われた高い技術力を活かしさまざまな業界へと進出。
自動車製造などの企業が次々誕生した地でもあります。
また、夏になると目にする機会の多くなる甲子園。
桐生市は高校野球に力を入れている地域でもあります。
全国制覇を成し遂げた桐生第一高等学校や準優勝を果たした群馬県立桐生高等学校も市内に。
プロ野球選手も誕生し、今もなお次世代のプロ選手を目指し球児たちが汗を流しています。
桐生市の地理の特徴は山の多さ。
関東平野の一角に入っているのですが、市域の7割以上が山になっています。
そのため豊かな自然が魅力の一つ。
数々の雄大な山は見る者の心を癒してくれる存在。
幼いころから山を見て育った……といったお年寄りも珍しくありません。
交通の便はJR東日本・両毛線や美しい景色で有名なわたらせ渓谷鐵道、東武鉄道・桐生線が走っています。
群馬県内としては電車の便は悪くはないのですが、本数は少ないのは否めません。
電車よりも日常的に車を利用している人が圧倒的。
そんな桐生市は人口の減少が問題に。
日本国内で問題になっている出生率の低下だけでなく、若年層の市外流出などが原因。
まさに少子高齢化の問題に直面している市と言えるでしょう。
しかし、ただ減少を見ているだけでなく対策も取られています。
すぐに効果が現われずとも、今後の地道な活動に注目していきたいところ。
気になる現在の人口は10万4,647人で65歳以上は3万8,482人(2023年調査)。
群馬県内では特別に高いとは言えない数値ではありますが、今後確実に増えていくでしょう。
そのような背景がありますから、福祉にも力を入れつつあります。
桐生市だけでなく、群馬県全体で「ぐーちょきシニアパスポート」を65歳以上に配布。
協賛企業の特典やサービスが受けられる便利なパスです。
ほかにも桐生市が主宰する介護予防体操や生きがい支援事業など多数。
また、どのような内容も一括で相談できる「高齢者なんでも相談」も開設。
今後もサービスは充実していくことが予測されます。
桐生市の有料老人ホームは西桐生を中心に多数。
群馬県内ではかなり選べる地域と言えそうです。
初期入居費用がゼロ円の施設が多く、あっても敷金として家賃の数か月分……といった良心的なホームが多数。
福祉も充実し月々の負担額も少ない地域ですから、ほか地域からの転入も充分なメリットがあると言えそうですね。